赤ちゃんを泣き止ませるには?
泣いている赤ちゃんを落ち着かせることは、不慣れな親には本当に難しい使命です。時間が経つにつれて赤ちゃんの泣き声が大きくなってくると、ますますどうしてよいか分からなくなり、イライラもするものです。この難題を乗り越えるために、赤ちゃんを落ち着かせるいくつかのテクニックをご紹介したいと思います。
赤ちゃんの大泣きを引き起こす原因は非常に様々です。おそらく問題の根本的な解決に近づく最善の方法は、赤ちゃんのいろいろな泣き声の違いを聞き分けることです。しかしこれは、時間が経つにつれて親に備わっていく能力だと言えます。それまでの間、どうやって赤ちゃんを落ち着かせれば良いのでしょうか?
赤ちゃんを落ち着かせる方法
リストを挙げる前にはっきりさせておきたいことは、ご存知のようにまったく同じ人間というのはいませんから、全ての方法が全ての赤ちゃんに同じように効果的なわけではない、ということです。また一方、赤ちゃんが何か重大な理由で泣いているのか、ただ単に気を引きたいからぐずっているのかを見分けることが必要です。あまりに激しい泣き方であったり、発熱や嘔吐などの症状が伴う時は、病気でないかを確認するために小児科を受診することが肝要です。
1. 動き
赤ちゃんを抱っこしている場合は、部屋の中を歩いてやさしく揺らします。肌のふれあいと動きで少しずつ落ち着くでしょう。加えてささやきかけたり、背中をなでたり優しくトントンしてあげたりすると、早く泣き止むはずです。
数年前アメリカ人小児科医による動画がインターネットで公開されました。片手は赤ちゃんの胸に、もう一方の手はおしりに当てて45度の角度で支えてあげるというものです。するとぐずっていた赤ちゃんが、魔法のようにほぼ一瞬で泣き止みます。
2. 音
肌のふれあいと同様、赤ちゃんはお母さんやお父さんの声を近くに聞くと大変落ち着きます。これは、保護者が近くにいるとスイッチが入る、赤ちゃんの守られているという最も原始的な感覚によるものでしょう。赤ちゃんが静かになるために効果的なのは声だけではなく、車のエンジン音や音楽、洗濯機の音などの特定の音も赤ちゃんを落ち着かせることができます。
3. マッサージ
やさしいマッサージは、赤ちゃんのコリックの痛みを緩和させるのに効果的なテクニックであるだけでなく、泣き止ませるようにする方法の一つとしてもよく効きます。やさしい手の動きによって赤ちゃんの身体の力が抜け、自分の身体をよりよく知る助けとなります。マッサージの効果を高め、より心地よい感覚が生まれるようにオイルやクリームを使うのも良いでしょう。
4. 沐浴
大人と同じように赤ちゃんの場合も、温かいお湯は筋肉の緊張をといてリラックスさせてくれます。静かな雰囲気で沐浴させながらやさしく身体をなでてあげると、赤ちゃんは落ち着いた気持ちになるでしょう。
あまりに激しい泣き方であったり、発熱や嘔吐などの症状が伴う時は、病気でないかを確認するために小児科を受診することが肝要です。
5. 散歩
赤ちゃんは周囲を見て何があるか観察したり、屋外の空気を吸うのが好きなものです。散歩に適当な時間帯で天候が許すなら、散歩は赤ちゃんの気持ちを穏やかにするとても良い方法です。
赤ちゃんが大泣きしている時のアドバイス
ここまでお話してきた方法の他に、赤ちゃんが大泣きしている時に覚えておきたいするべきこと、してはいけないことがいくつかあります。
- 親は落ち着いていなければなりません。赤ちゃんをなだめるために強くゆすったりたたいたり、大声で話しかけたりする必要はありません。
- 赤ちゃんを泣き止ませるために、決して薬や医師に勧められていない食品を与えてはいけません。
- 赤ちゃんをリラックスさせる方法としておっぱいやミルクを与えてはいけません。何かを吸う行動は赤ちゃんを落ち着かせる効果がありますが、それに頼って悪い習慣がつくと、お腹が空いていない時におっぱいやミルクを欲しがるようになり、その結果不要な体重が増えてしまいます。
- 大泣きするたびに車に乗せるのも適切ではありません。これも同様で家族の良くない習慣を作ってしまいます。
最後に思い出したいことは、泣くということはにっこり笑うことと同じで、赤ちゃんにとってコミュニケーションの方法であるということです。ですから泣いている時がいつも何か困ったことになっているとか、お世話が十分でないということではないのです。一番はゆったり構えることです。お腹が空いていないか、眠くないか、怖がっているのか、を確認したら、何か症状が出ていないか健康状態をチェックしましょう。
それで問題がないようなら、今回ご紹介した方法が赤ちゃんが落ちつくための大きな味方になるでしょう。そして何よりあなたが赤ちゃんと一緒にお互いを知る、素敵なリラックスの時間を過ごすことにもなります。