子供のO脚を治すには?
赤ちゃんが歩くことを学ぶ時期に差し掛かると、保護者がO脚(おーきゃく)のような整形外科疾患に気づくことがあります。こういった症状の多くが自然に改善されていくため、過度な心配は不要です。
O脚や内反膝には脛骨が外側に傾斜するという特徴があります。これにより、膝同士が遠ざかり、脚が弓のような形になります。
改善できるの?
赤ちゃんが歩く時の膝に着目することで、O脚かどうかを確認できるはずです。ここでお伝えしたいのはそれが改善できるものであるということです。
幼児期のO脚は単に子供の筋肉柔らかさに付随する生理学的な異変にすぎません。ほとんどのケースでは、子供の体重が増え、骨が強固になるにつれ、症状も改善されていきます。
保護者にできることは?
まず一つ言えることは子供の成長をしっかり見守るということです。ほとんどのケースで、O脚は自然に治っていきますが、子供の成長をこまめに記録してください。子供の身体の発達に関心を持つことが大切です。記録しておくことでO脚が改善しているかどうかを確認することができます。
子供が歩けるようになってもまだ、O脚が見られる場合には医師の力を借りましょう。定期的に専門医にかかることで、最適な治療を受けることができるかと思います。
また、ビタミンDの摂取量に注意してください。体内のビタミンD濃度が低いと、くる病を発症することがあります。
くる病は子供がO脚になる原因の一つです。ビタミンDの摂取量を増やすことが効果的な予防策といえます。
O脚の治療
一般的な治療方法は矯正具を使ったものです。
特に、長期間O脚の子供にはこの方法がとられます。通常矯正具による治療は子供の骨が頑丈になるまで続きます。
子供が4歳を過ぎても改善が見られない場合には、整形外科靴を勧められるかもしれません。整形外科靴の使用は、主治医の監督、指導のもとで行うようにしてください。
上記は、あくまで問題が非常に深刻な場合や子供がO脚に付随した症状に苦しめられている時に選択される治療法です。
O脚は予防できる?
今のところ、くる病予防以外にO脚を防ぐための確立された方法はありません。しかし、これから紹介するいくつかの習慣を実践することが、O脚になった後にも役立つかと思います。
では、実践すべき習慣をいくつか見てみましょう。
- ビタミンDを体内で生成させるために、朝、赤ちゃんに日光を浴びさせる。
- 肥満を予防する。
- 散歩させる(短い距離)。歩くことによって膝をコントロールする太ももの筋肉が発達します。
「O脚は歩くことを学ぶ段階に、子供の膝が離れていたり、膝が外側を向いていることから発見される」
O脚を矯正するには?
O脚を改善するために毎日実践することできるポイントを紹介します。
1.歩く姿勢
保護者がまずすべきことは、子供が正しく歩く補助をすることです。子供が歩いている間、座っている間、そして眠っている間でも、背中がまっすぐになるように手を貸してあげてください。
赤ちゃんが背中を伸ばして眠れるように、首と膝の下に薄い枕を置いても良いかもしれません。
2.運動
子供のO脚を矯正するのに有効なエクササイズがあります。例としては、子供を仰向けに寝かせて、膝をくっつけた状態で膝をお腹に着けさせます。あくまでゆっくり力を入れずに実践してみてください。
同様に、子供の両足を交差させ、片方の手で首の後ろを支え、もう片方の手で脚を固定する運動にも効果が期待できます。これは、子供が座る時、歩く時の姿勢を正すための背中の筋肉を強化するエクササイズです。
子供が飽きてしまわないように、歌を歌ったり、話をしながらエクササイズを実践してみてください。
ピラティスに取り組むことも素晴らしい選択です。ピラティスは姿勢改善や、膝、太ももの強化に効果的です。
ヨガは子供の四肢の位置を正したり、柔軟性を向上させるためにともても有効な方法です。はじめのうちは難しいと感じるかもしれませんが、時間の経過ともに慣れていくはずです。
3.良い栄養
子供の食事はバランスよく健康的であるべきです。カルシウムやビタミンC、D、ミネラル、ビタミンといった栄養素をしっかり食事に取り入れてください。
4.マッサージ
マッサージによっても改善が期待できます。また、マッサージには子供をリラックスさせたり、背中や脚の力を向上させる効果もあります。
結論から言えば子供のO脚を改善するために保護者にできることはあります。しかし、それには辛抱強さや、粘り強さが欠かせません。
短期間で結果が出ないことへの焦りや苛立ちはO脚を改善する妨げにしかなりません。根気よく子どものために頑張ってみてください!