子どもにおける高度な知能とは?
高い知性を持っている子どもの特徴をご存知でしょうか?また、あなたのお子さんが平均的な知能よりも 高度な知能 を持っているかもしれないと思ったことはありますか?
母親としては、自分の子どもの能力を評価する際、色眼鏡で見てしまう傾向がありますよね。しかし、お子さんに本当に特別な才能があるとしたらどうでしょう?
今回はお子さんに高い知能が備わっているかどうかの見分け方をご紹介します。また、お子さんの発達を通してどのように導いてあげ、教育するのがよいかについてもアドバイスしたいと思います。
また最も大切なこととして、お子さんが退屈したりモチベーションを失ったりせず、他の人との時間を楽しめるようになるためのポイントもお伝えします。
高度な知能
高度な知能とは、生まれつきの高度な知能、才能、知的早熟のことを意味します。こういった要素があることで、平均的な知能指数(IQ)130以上であることを指します。
知的な才能を生まれ持った子供は、全体の2%ほどです。つまり、こういった子どもは、残りの98%の子どもよりも高い知能を持っているということです。
世界保健機関(WHO)は、130以上のIQはあることは、高度な知能の反映であるとしています。
高度な知能がある人に特徴的である傾向にある物の一つは、創造性です。
素晴らしいイマジネーションを持っていて、そのためにとても多才な人になるのです。人を導くのも上手で、効果的な意思決定をすることができます。
人と違うところ
- 知的な才能のある人は、人間の知性の最大を定義する知能のある人です。これが彼らが天才と言われる所以です。
- 才能のある人は、一つあるいは様々な優れた素質を持っています。しかし、その他の分野については、一般的な人と同じようなレベルです。
- 知的な天才とは、他の子より早く知識を習得し、それを表すことのできる子どものことです。例えば、2歳になるまでにしゃべり始め、フレーズを組み合わせ、会話ができるようになる子などです。
自分の子どもが高度な知能を持っているかどうかは、どうやったらわかる?
高度な知能は、以下の側面を詳細に調べることで評価することができます。
- ライフストーリー
- こころの状態
- 創造性
- 知能指数
高度な知能の兆候
もちろん、人それぞれ自分のペースで発達していきます。しかし、異なる発達の段階で、いくつかの一般的な兆候を設定することは可能です。
赤ちゃんにおける高度な知能
- 親の注意をたくさん必要とすること。
- 生後1カ月になる前に精神運動のバランスがとれていること。例えば、頭をしっかりともたげることができるなどです。
- 生後2か月の間に、1つ以上の音を発することができること。
- 生後5カ月で最初の言葉を言えるようになること。
- 生後6カ月で、名前を呼ばれるとすでにそれを判別できること。
子どもにおける高度な知能
子どもが成長するにつれて、さまざまな素質が目立ってきて、あなたの注意を引くことでしょう。最初は当惑するかもしれませんが、少しずつその理由がわかるようになってきます。
こういった素質は他の子どもとは大きく異なるので、それを示す重要な鍵を見つけることができます。
幼い子どもの頃、子どもが専門家から評価を受けるということは通常ありません。ですので、親は自分の子どもが他の子となぜこんなにも違うのかを理解できないのです。
高度な知能を持った子どもは激しい感情を持っている傾向があるので、彼らの心を重要視してあげましょう。反応が大げさだったりまわりの人が面食らうような感情、反応を見ることもあるかもしれません。
主な性質
- とても高い集中力を持っています。
- 高度な知能を持った子どもは、負けず嫌いで、完璧主義、自分に多くを求めます。
- 不満に耐えたり、怒りをきちんとコントロールすることが難しいと感じます。
- こういった子どもは規範を破ろうとします。これは人に従いたくないと思ってしているのではありません。むしろ、論理的でない、あるいはきちんとした説明のないルールやガイドラインに従おうとしないのです。ですので、しっかりとコミュニケーションを取り、明確な線引きをすることが大切になります。
- 五感の中の最低でも1つが非常に敏感です。そのため特定のにおいやうるさい音楽に悩まされることが多いのです。例えば、特定の服の感触について文句を言ったり、明かりを落としてほしいと頼むことがあります。
- 精神運動の過敏さ。こういった子どもは、平均的を大きく上回るエネルギーを持っているようです。疲れにくく、常に動いています。こうすることで緊張をほぐしているのです。この特徴のため、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と混同されないようにしなければなりません。
10代における高度な知能
高度な知能の特性は青年期に入る前に表れます。
しかし、子ども時代にはわからないというケースもあります。10代における高度な知能の特徴は以下のようなものがあります。
- 存在問題に関する疑問を常に話題にする傾向があります。例えば死、宗教、命などです。
- こういった青少年は、権威や規範に疑問を抱く傾向もあります。抜け穴や矛盾を見出す高い能力を持っているのです。このため、自分の意見を言わせてもらえずに「従順になる」ことが困難になります。
- 視覚的、聴覚的両方における素晴らしい記憶力を持っています。
- 自分と同じ歳の子どもと関わるのを好まないことがよくあります。退屈してしまうからです。他の人と自分の間にギャップがあるように感じます。このため同級生の考え方に共感できず、すぐに不満を感じてしまうのです。
- 教養のある語彙を使う傾向もあります。そしてそれを毎日探し求め、豊かにしようとします。また正確であることにとてもこだわります。つまり、そのときにぴったりの言葉を使うことを楽しむのです。
他の子と同じように、高度な知能を持った子どもも絶え間ない愛情とサポートを必要とします。
これが知っておくべきことの中で最も大切なことです。私たちは子どもを導き、社会の中で自由に生き、人生を楽しめるようにしてあげなくてはなりません。
楽しみ、リラックスして、他の人とうまくやっていけるよう子どもを教育しなければなりません。
そして子どもが優越主義をかかえたり他の人に上から目線で話すような人にならないようにしなければなりません。言うまでもなく、こういった態度では何事もうまくいきませんからね。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Barragán, M. C. (2009). Identificación del alumnado con altas capacidades intelectuales. Revista Digital Innovación y Experiencias Educativas, 25, 1-15.
- Gálvez, J. M. (2000). Alumnos precoces, superdotados y de altas capacidades. Ministerio de Educación.
- Sánchez, C. (2006). Principales modelos de superdotación y talentos. Universidad de Murcia, Departamento de Métodos de Investigación y Diagnóstico en Educación, España.
- Sastre-Riba, S. (2008). Niños con altas capacidades y su funcionamiento cognitivo diferencial. Rev Neurol, 41(Supl 1), S11-6. http://www.carei.es/archivos_materiales/AACC.pdf
- Tourón, J. & Reyero, M. (2001). La identificación de alumnos de alta capacidad. Bordón, 54 (2), 311-338.