子どもの便秘を対処する7つの秘訣

子どもの消化に関する問題で、最もよく聞かれるのが便秘です。 これから紹介する子どもの便秘を対処する7つの秘訣を参考にしてみてください。
子どもの便秘を対処する7つの秘訣

最後の更新: 02 1月, 2019

今回の記事では、子どもの便秘に対処する7つの秘訣と、その便秘の原因についてお話します。

子どもの消化器官は、大人と違ってもっと繊細にできています。子どもにバランスのとれた食事を摂るようにさせるのは難しく、やはり野菜や自然食品よりも、子どもは甘く油っぽい食べ物を好みます。

もちろん食べるものが消化器官に直接関係しているので、子どもの臓器は健康だとしても、食物繊維が足りない、そして充分な水分補給がされないと身体の不調を引き起こしかねません。

そこで子どもに身体に良い食生活の重要性を教えて、消化の問題を避けるようにしましょう。

まずはフルーツサラダなど、なるべく健康な食べ物を子どもに与えることから始めてみましょう。子どもが食べることを完全に拒否したら、チョコレートなど好みのトッピングを添えて新しい食べ物を選ぶことに慣れさせるのも一つの方法です。

子どもの便秘に対処する秘訣

子どもの消化に関する問題で、最もよく聞かれるのが便秘です。

しかし便秘の原因が食事とは全く関係なく、両親のせいでストレスを感じて子どもが便秘になることもあります。

これから紹介する子どもの便秘に対処する7つの秘訣を参考にしてみてください。家庭療法を利用して便秘を解消できるとしたら、小児科医の受診や救急治療を受けずに済む可能性もあります。

1.糖分の摂り過ぎに気を付ける

前述のように、子どもは糖分が多い食べ物に惹き付けられ、甘いものに執着があるものです。

しかし、6歳以下の子どもの身体がうまく糖分を分解して消化できないというのは明白です。

子どもの便秘 に対処する

そのような理由から、子どもの便秘の解消法として、ジャムを使うという間違ったことをしてしまう母親がいるのです。

ジャムやゼリーは糖分が多く使われており、子どもの身体には消化しにくいもので胃腸の問題を起こしやすいのです。

昔から便秘にはプラムジャムやプルーンジャムが良いと言われている文化もありますが、実は2歳以下の子供には強すぎる自然薬なのです。

これらのジャムを食べると、ガスが溜まり、疝痛や腹痛を起こします。

便秘には食物繊維の多いフルーツを使い、材料はすべて有機食品であることを確認して、自家製のジャムをお勧めします。

2.朝ブドウを食べさせる

子どもの便秘にはブドウが勧められる理由として、消化しやすいこと、消化機能をさらに促す特徴があり、便秘を解消します。

ブドウの効果を最大限にするには、子どもに6~8粒のブドウを皮もすべて朝のうちに食べさせます。そして20分待ってから、朝食にしてください。

さらに慢性の便秘には、何か食べ物の不耐性がないかどうか確認すると良いでしょう。繰り返し腸の問題が起こる場合は、不耐性と関連していることがよくあります。

3.食物繊維の多い食事

食物繊維の摂取により、消化機能がうまく働いているかどうかが決まります。身体の老廃物がスムーズに大腸を通り運ばれるには、食物繊維が重要です。

子どもが便秘に悩まされるときには、間違いなく全粒粉の穀物を摂ると良いでしょう。

子どもの朝食に全粒粉穀物と、イチゴ、キーウィフルーツ、ナシなどのフルーツサラダを与えましょう。

これで子どもは果物とシリアルの食物繊維を吸収して、1日を始められることになります。

子どもに必要な食物繊維の量は、子どもの年齢に5を足すと覚えておいてください。子どもが9歳だとすると、食物繊維の推奨量は14gになります。

こちらの記事もお勧めです:子どもの便秘の対処法

4.子どもの便秘の際、避けるべき食べ物

便秘になりやすい食べ物を与えると、間違いなく状況を悪化させます。

特に避けるべき食べ物を大量に摂ってしまうことは、どうしても避けなければいけません。

甘いものやキャンディーを、子どもがいつもたくさん食べるのはやめさせましょう。アイスクリーム、チーズ、クリーム量の多い牛乳、ご飯、パンの食べ過ぎにも気を付けてください。

5.子どもの便秘には水分補給を忘れずに

子どもの便秘解消に一番良い方法は、水分補給です。

水を飲むと、のどの渇きを潤し、消化にとても良い影響を与えます。

大人でも十分な水分補給は難しいものですが、子どもにはもっと大変かもしれません。特に子どもは水よりも、甘くて「楽しい」感じの飲み物を好むものです。

そこで水を入れる入れ物に、子どもが好きなキャラクターが付いたものを選び、外見がもっと子どもに魅力的に見えるような、派手なデザインのものを探すのもお勧めです。

子どもの便秘 には水

6.オリーブオイルとお湯でマッサージ

これも子どもの便秘によく効く方法です。家庭で簡単にできるマッサージ療法は、とても効果的です。

子どもが便秘で苦しんでいるときに、温かいお風呂に入れて、最低15分程温まるようにして身体をリラックスさせます。

それからオリーブオイルをお腹に付けて、円を描くようにマッサージしましょう。

これでうんちが出やすくなって、便秘を解消できるはずです。

7.ストレスを解消する

子どもが便秘になるのは、括約筋の調整と関連しているので、ストレスが原因の場合もあります。

そこで、子どもに厳しくしたり、叱ったり、要求し過ぎたりすると、胃腸の不具合を起こすことがあるのはごく正常なことです。

そのような場合は、ストレスが便秘の原因ということを見極めて、子どもと話をしてなるべく早く落ち着かせるようにしましょう。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Christodoulides S, Dimidi E, Fragkos KC, Farmer AD, Whelan K, Scott SM. Systematic review with meta-analysis: effect of fibre supplementation on chronic idiopathic constipation in adults. Aliment Pharmacol Ther. 2016 Jul;44(2):103-16.
  • Boilesen SN, Tahan S, Dias FC, Melli LCFL, de Morais MB. Water and fluid intake in the prevention and treatment of functional constipation in children and adolescents: is there evidence? J Pediatr (Rio J). 2017 Jul-Aug;93(4):320-327.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。