上手に「ダメ」と言えるようになろう

子どもが何か欲している時、すぐに「ダメ」と答えていませんか? 子どもに理解してもらえるように、うまく「ダメ」と言えるようになりましょう。
上手に「ダメ」と言えるようになろう
María Alejandra Castro Arbeláez

によってレビューと承認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

によって書かれた Pedro González Núñez

最後の更新: 27 12月, 2022

上手に ダメ と言えるようになるのは、新米の親にとって難しいことでしょう。子どもが何か欲しがっているとき「ダメ」と言うのは、なかなかのチャレンジであり、慣れなければいけない重要な経験です。

それを考慮しながら、今日は、上手にダメと言えるようにする方法を見ていきましょう。

上手に ダメ と言えるようにするには?

子どもに対して、うまく「ダメ」と言えるようにするにはどうしたらいいか迷っていても、何かを言葉で表現する方法はいくらでもあります。どのように言うかによって、どのような結果を生むのか、という違いを考えておきましょう。

例えば子どもに対して、「今は遊べないよ、やることがあるからダメ。」と言うのと、「ベッドを直すのを手伝って。その後一緒に遊べるからね。」と言うのでは、感じ方が違うでしょう。お分かりのように、2つ目の返事の方が、もっと肯定的な響きがあります。

親は常に子どもに「ダメ」と言っている、ということを覚えておいてください。子どもに否定的なメッセージばかり伝えていることになります。

使う言葉や言い方に気を付けて、何が「ダメ」なのかではなくて、何が良いのかという点に注目してみましょう。

否定的にならずに、子どもに「ダメ」と言う

「ダメ」という言葉を使わずに、子どもに何かさせないように伝えることは可能です。しかも、その方が子どものためになるのです。

親の答え方を少し変えるだけで、それは許可できない、または不可能だという理由を子どもに理解させることができるのです。

その方法で、両親が決めるルールの背景にある、理由や状況を子どもに分かってもらうと、無理なくそれに従ってくれるようになるでしょう。

うまく ダメ と言える教育

それを繰り返していくうちに、子どもがもっと責任ある行動をするようになっていくのです。自分がしていることが、どんな結果をもたらすのか、子どもが理解できるようになります。

それに伴い、自分で何かを決めるようになり、自信が持てるようになって成長に繋がります。

肯定的な言葉を選ぶことで、少しずつ子どもの理解力が向上していき、子どもの成長ぶりが分かるでしょう。

反対に、いつも「ダメ」とばかり言っていると、子どもは徐々に話を聞き流すようになります。ですので、何かとても重要なことに対してだけ、「ダメ」と言う言葉を使うようにしましょう。

また、子どもが危険な状況にある時は「ダメ」という言葉を使うようにしてください。親の手をつながずに道を渡ろうとしている、または2階の窓から身体を乗り出している時などは、危ないのですぐやめさせないといけない状況です。

子どもには肯定的な言葉を使う

しかし、これは話すときの言葉を変えて、「ダメ」という言葉をあまり使わないことで、子どもが欲しがるものは何でも与えてしまう訳ではありません。

実際にはその逆で、言っていることは変わらず「ノー」でも、子どもが分かるような説明も加えているのです。

別に子どもに「ダメ」と言ってはいけないのではありません。ただ「ダメ」ばかり乱用することで、通用しなくなる言い方になってしまっては困ります。

親がしつけをすることは重要で、しっかりときまりを守るように指導して、子どもの人格を形成しなければいけません。子どもに「ノー」と言えるのは、しつけの一部なのです。

「ダメ」という言葉を使わずに、別の言い方で表現する方法

  • 他のことをするように子どもに勧めます。もし子どもが公園に今行きたいのに行けない場合は、その代わりに一緒に料理をしたり、絵をかいたり、テレビを見ることができます。最初にやりたかった事とは違っても、今できることに対して、子どもがやる気を出せるようにしましょう。
  • 同じ状況で使えるもう一つの方法は、何か他の用事を終えてからと言って、延期することです。子どもが欲することを、今すぐには出来ない時は、いつならそれを出来るのかを教えてあげましょう。しかし一度延期したら、必ず約束は守ることがとても重要です。
うまく ダメ と言うには
  • 何か子どもがやるべきではないことをしようとしたら、「ダメ」と言う代わりに、ダメな理由を説明しましょう。例えば子どもが兄弟をたたこうとしていたら、ぶたれたらどうなるかを教えてあげます。自分の行動によって何が起こるかを意識させましょう。
  • 子どもと家庭のルールについて一緒に話しましょう。子どもが規則の重要性を分かっていると、何かダメと言われても、その理由を理解できるようになります。そのうち子どもは親の反応を予想できるようになり、どのような事なら話し合いの余地があるか、または頭ごなしにダメと言われるか、大体わかるようになります。子どもはその経験から、その先学校でも社会で使える対人関係のスキルを学ぶことができるのです。

子どもにうまく「ダメ」と言えるようにすると、毎日の生活が少し楽になるばかりではありません。大人の行動を理解してもらい、従うことがなぜ重要なのかを分かってもらうのに役立ちます。


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