月ごとの赤ちゃんの胎内での成長
赤ちゃんの子宮内での成長は実に驚きです。ほとんどの変化は気づかないうちに起こっても、そのすべてはひとつひとつの生命の過程が役割を確実に果たし、胎児が成長できるように貢献しているのです。一月毎にあかちゃんは新たな生理学的な仕組みを備えていき、たとえ一週間の間でも大切な変化が起こりうるのです。
赤ちゃんの妊娠週数を確定するため、妊娠は月経の最初の日に始まったと考えます。この時まだ妊娠していなくても月経最初の数週間も数えます。
妊娠:生命の奇跡
正常な妊娠期間は37週から41週、つまり9.5ヶ月です。もし妊娠しているなら、あるいは近いうちに赤ちゃんを計画していたら、赤ちゃんの胎内での成長を月毎に見てみましょう。
一か月目
月経の始めと排卵のあいだの最初の二週間、赤ちゃんはまだ成長を始めていません。しかしながら、その過程はすでに進行中です。
最初の月は受精が起こり、受精卵が卵管を通って子宮に旅します。
受精卵は既に完全に形成された赤ちゃんを作るために必要な情報を含んでいます。けれどそうするためにはまず胚盤胞、そして胎芽とならなくてはなりません。
その間、お母さんの身体は胎内で成長している胎児を守るための準備をしています。
二か月目
二か月目は妊娠5週目に始まります。これが胎芽期の始まりです。後にすべての生命システムをサポートする主な身体の基礎が発達するのです。この月までに既にほとんどの細胞の分裂が起こっています。つまり、細胞がいろいろな機能を果たす特別な役割を持ち始めるのです。例えばこの段階で、ほとんどの血管細胞とともに神経が発達します。これらの身体の基礎は次の部分も形作ります。
- 脳
- 脊髄
- 心臓
- 腸
- 外見
三か月目
三か月目は妊娠6週目から9週目を指します。ここでは変化がさらに明らかになります。骨に変化する皮膚とともに腕と脚の形成が始まるのです。多くの場合、この月の終わりまでに上肢と下肢は既に成長し、指も出てきます。そのほかの変化は:
- 心拍がもっと安定する
- 血液が主要血管を流れ始める
- 目と耳が徐々に形作られる
- 肺の形成が始まる
- いずれ赤ちゃんの頭蓋となるいくつかの神経が見られるようになる
四か月目
この時期、ほとんどの臓器は既に形成され、しかも急激に成長しています。これが胎芽ではなく胎児と呼ぶようになる理由です。 それに加え、これから先、顔の部位がはっきりとし始めます。
以下の部位が胎内で成長を続けます。
- 肘
- 乳
- 指
- 毛根
- まぶた
- 耳
五か月目
胎児はすでにかなり成長していますが、頭はまだ残りの身体より大きく、肌はほぼ透明です。まぶたは形成していますが28週頃までは閉じたままです。
その他に発達する部位は:
- 歯を支える骨の基礎の出現
- はっきりとした顔の部位
- 生殖器形成のしるし
- 爪が伸び始める
- 肝臓が赤血球を作り始める
六か月目
この段階で赤ちゃんは完全に形成していますが、肌はまだ透明のままです。頭はとても細い毛で覆われていますが、これが産毛です。けれども筋肉と骨はどんどん丈夫になってきています。
この時点で、赤ちゃんは既に動き始め、体を伸ばしたり吸い付く動作を練習しています。耳が聞こえ、刺激に反応するようになるのでどんどん活発になります。また鼓動を聴診器で聞くこともできるでしょう。
七か月目
七か月目までに赤ちゃんの目はきちんと形成され、腸には最初の沈着物があります。肺には気泡が現れるかもしれませんが、胎外で呼吸できるところまでは発達していません。
八か月目
八か月目、赤ちゃんの肺はまだ発達途中です。この時点までに呼吸は既に安定していますがこの発達過程はかなり複雑です。しかし、発達を続け脂肪を蓄えていきます。骨はまだ柔らかいながら完全に形成されています。この段階、赤ちゃんは主にリン、鉄分、カルシウム吸収蓄積する準備をしています。
九か月目
妊娠週数は34週から40週目に入っています。この時、赤ちゃんはもうすでに2.5キロまでに達しているかもしれません。もっと大きくなるかもしれませんが、それほどではありません。皮下に蓄えた脂肪のおかげでそれほどしわくちゃではありません。加えて、筋肉や骨とともに体内器官は既に完全に発達しています。以前は身体のほぼすべてを覆っていた産毛は肩甲骨の間と腕にだけ見られますが、腕の産毛がもう少し濃いめです。赤ちゃんは受精から既に38週間胎内にいますから、もういつ生まれてもおかしくありません。
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