手足口病について知ろう!
手足口病は0歳から5歳までの子供がかかりやすいウイルス感染症の一つです。ただし学齢期の子供や大人でもかかる場合もあります。
一般にのどから発症し、その後身体の他の部位に広がっていきます。
今回はこの大変感染力の強い病気について、詳しくご紹介していきます。
手足口病はどのようにして感染するのか?
他の感染症と同様、手足口病の場合もどのようにして感染するかを知るのがまず第一です。
感染経路としては以下のものが挙げられます。
- 大便
- 唾液
- 水疱から出る液体
- 鼻水
- キス、ハグ、手を触れるなどの患者との接触
- ウイルスのついた物との接触(食器、おもちゃ、衣服、テーブルなどの家具など)
手足口病の症状
このウイルス感染症の一般的な症状・兆候は次の通りです。
- 手のひら、足の裏に赤みのある水疱
- のど、歯茎、口の周り、舌、頬の内側、扁桃腺にできた水疱がつぶれることによる痛みの強い潰瘍
- 頻繁な頭痛
- 発熱
- 無気力
- 身体全体の筋肉痛やだるさ
- のどの痛み
- 大量のよだれ(小さい子供の場合)
- ひじ、膝、太ももに水疱ができる場合もある
手足口病の治療法
この病気で一番問題なのは、少なくとも現在のところ完治させる薬が存在しないことです。
手足口病に感染すると、唯一できることはウイルスが力を持っている間、少しでも楽になるように必要なケアをすることです。
手足口病の症状は大体7日間続きます。
この場合にできる治療としては以下の方法があります。
- 患者の体重や年齢に応じた解熱剤の処方。よく使用されるのはアセトアミノフェン、イブプロフェンの経口剤。
- 水分を大量に摂ること。
- 感染したのど、舌、扁桃腺をきれいにするための塩水でのうがい。コップ1杯の水を沸騰させ塩小さじ½杯を混ぜた塩水を十分冷まして使用。
注意点:ここにご紹介している治療法は、かかりつけの小児科医に事前に相談の上、行ってください。
あなたの子供に適切な対処法を確実に判断できるのはかかりつけの小児科医です。
手足口病について知ろう
手足口病は、コクサッキーウイルスのグループの数種類のウイルスが原因で発症します。
このウイルスに感染すると身体には免疫ができますが、かかったその種類のウイルスのみに対する免疫なので、別の種類のウイルスによって再び手足口病にかかる場合があります。
ですからウイルスに感染しないよう予防することが大変重要です。
一番理想的なのは、衛生管理を徹底することです。
よく手を洗うこと、特に赤ちゃんが歩き始めていて床で遊ぶ場合は特に頻繁に手洗いをさせましょう。
さらに、子供が触る家具やおもちゃなども消毒しましょう。ウイルスはどこにでも存在できます。
また、口の中に潰瘍ができると食べ物が当たって痛むため、特に温かいものを受け付けなくなることがあります。
痛みを避け、冷やすためには、アイスクリーム、ゼリー、プリンなどのやわらかく冷たい食べ物を与えてあげてください。
最後に、子供にとって他の子供たちと遊ぶことが重要なのは承知の上ですが、感染している子供がそばでハンカチなどをあてずに咳やくしゃみをしたり、唾液や鼻水がついた身体やおもちゃにさわったりすることで感染します。
そのため友達が手足口病に感染している可能性がある場合は、そうでないとはっきりするまで一緒に遊ばないのが賢明です。
あなたが優先するべきことは、子供の健康と平穏であることを忘れないようにしましょう。