新生児のコリック対処法
コリックとは日本では「黄昏泣き」と呼ばれる新生児の典型的な症状で、一見して原因がないのに激しくくり返し泣き叫ぶ現象です。新生児のコリックは心配なものではありませんが、親としては赤ちゃんを落ち着かせる方法を知る必要があります。
この現象はふつう1日の同じ時間帯に起こり、たいていは午後でミルクを飲んだ後です。また0か月から6か月の赤ちゃんにかなり一般的なものです。
特に初めての赤ちゃんの場合は、お父さんお母さんにとって大きな悩みの種となることがよくあります。では、この赤ちゃんの叫び声と涙の前に、私達はどう対処し落ち着かせてあげればよいのでしょうか?
今回は泣き叫ぶ赤ちゃんをなだめるためのアドバイスをお届けしたいと思います。どんな薬も効果がなかったコリックも、このシンプルな方法で赤ちゃんを落ち着かせることができるかもしれません。
コリックの赤ちゃんをどう落ち着かせるか
コリックのある赤ちゃんは、泣くだけでなく特徴的な動きがあります。たいていは腸のけいれんを伴う腹痛があり、激しいパニックのような状態での大泣き、げっぷやおならを引き起こします。顔を赤くして手を握りしめ、ふくらんだお腹の上に脚を引き寄せます。
コリックは病気ではなく一種の現象で、唯一の確かな症状は激しく泣き叫ぶことです。
ですからはっきりとした原因が分かっていないので、根本的な治療というものはありません。しかし赤ちゃんをなだめる方法は探し続けなければなりません。その辛さを和らげるためのアドバイスを以下に挙げます。
1. やさしく動かす
温かいお湯で沐浴させたり、おしゃぶりなど吸うものを与えるのも落ち着かせるための良い選択肢です。赤ちゃんの周りは静かにし、部屋の明かりも明るすぎないようにしましょう。
2. お腹のマッサージをする
温かいお湯をペットボトルに入れて赤ちゃんのお腹にあて、やさしく転がしましょう。また肌へのあたりがなめらかになるようにアーモンドオイルを使ってお腹のマッサージをするのも良いでしょう。
お腹のマッサージは常に時計回りに指を動かします。この動きが腸内のガスを出す助けとなります。
3. 湯たんぽを使う
温めることが腸をリラックスさせ、けいれんを落ち着かせます。湯たんぽを用意してタオルで巻き、赤ちゃんのお腹にあてましょう。
4. 授乳のバランスをとる
授乳は頻繁に少量ずつにするとコリックを抑えることができるはずです。ただし授乳の間隔は最低2時間空けるのが良いでしょう。母乳かミルクのみを与え、特に果汁を与えるのは避けましょう。
新生児のコリックは腸のけいれんを伴う腹痛があり、激しいパニックのような状態での大泣き、げっぷやおならを引き起こします。
5. 粉ミルクの場合
ミルクを作る時、適切なお湯の分量を使用し粉が多くなり過ぎないようにしましょう。静かでリラックスした環境でゆっくりと飲ませるのがおすすめです。
また医師に相談の上、粉ミルクのメーカーや種類を変えることも選択肢の一つです。ただし別の粉ミルクを同時に与えるのは、消化がしにくくなるのでやめましょう。
6. 縦抱きで授乳する
授乳の際に空気を飲み込み過ぎないように、赤ちゃんの身体ができるだけ縦になるように抱きましょう。また小さめの哺乳瓶を使うことも、哺乳瓶の中に不必要な空気が入らないようにするために有効です。
7. げっぷをさせる
げっぷが出るかどうかは、コリックを起こすかどうかに大きく関わります。毎回の授乳後に時間をとって赤ちゃんがげっぷを出せるように助けてあげましょう。
例えば、赤ちゃんの頭をあなたの肩にあて、優しく背中をポンポンとたたきます。または座らせた体で、背中の下の方をマッサージします。
8. 母親の食事に気を付ける
母乳育児の場合、ヨーグルトやフレッシュチーズを食べ過ぎないようにしましょう。これらは母乳に混じって赤ちゃんの身体にも入りますが、牛乳のたんぱく質が多く含まれており、コリックの原因になっているかもしれません。
また、キャベツ、ブロッコリー、その他ガスの原因となるサラダなどを少なくし、清涼飲料水やお菓子、アルコールやタバコも控えましょう。
いかがでしたか? これらのアドバイスがあなたの赤ちゃんのコリックを和らげるために役立つはずです。あなたが落ち着いて、どうすればなだめることができるか知っていることがまず大切です。もっと深刻な問題かもしれないと不安がある時は、迷わず小児科を受診しましょう。
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