子どもの寄生虫:どうしたらいいの?

子どもの寄生虫:どうしたらいいの?

最後の更新: 07 6月, 2018

今回は、子どもの寄生虫をどう探し出し、予防し、治療するかについてお話ししようと思います。ギョウチュウとも呼ばれる虫は、子どもにつくことのある小さな寄生虫です。学名はエントロビウス・ヴァーミクラリスと言います。

見た目は小さく細い虫で、約1㎝程の長さです。色は白っぽい色や灰色で、動きます。大腸、肛門、女の子の場合は膣の外部に住み着くこともあります。

寄生虫による症状

  • 子どもに最もよくある症状は、肛門のあたりが激しくかゆくなるというものです。
  • 女の子の場合、膣の中がかゆくなるかもしれません。膣は校門付近にとても近く、そこに感染が起こることもとてもよくあるからです。
  • 女の子の場合、不自然なおりものがでることもあります。
  • おしっこをするときに熱いような感じがしたり、気持ちが悪かったりするかもしれません。そのため、膀胱炎やその他の尿に関する感染だと勘違いしてしまうことがあります。
  • かゆみは夜起こりやすく、かゆみも強くなります。夜はメスが卵を産む時間だからです。メスは一日2000個もの卵を産むことができるのです。
  • どうしてもかゆくてかいてしまうと、肌に発心が出てしまいます。
  • かゆくて眠れなかったり、夜中に起きてしまいます。
  • 食欲が減退します。また、おなかに不快感を感じるかもしれません。寝不足からくる疲れからも、食欲がなくなることがあります。
  • 無気力症になることも。かゆみでなかなか眠れないので、疲れ切った状態で朝を迎えてしまいます。
  • 歯ぎしりは、ストレスを抱えている人に起こる典型的な癖ですが、寄生虫がいる子どもにも激しいかゆみの不快感から起こったりもします。
  • 高熱が出ることもあります。

どうやって寄生虫に感染するの?

感染はかゆみから始まります。子どもはまだ手を洗うことの大切さや病気にかかる可能性を考えていないので、かゆい箇所をかいてそのてを口に入れてしまいます。

寄生虫の感染の仕方

なにかしらの物体を触り、その手を口に入れることで寄生虫の卵をもらってしまうという可能性もあります。こうやって口に手を入れることは、小さい子どもにはよくあることです。また、家族の他のメンバーもその物体から感染してしまうこともあります。

寄生虫がいるかどうかはどうやったらわかるの?

それにはいくつかの方法があります。もっともシンプルなものは、お子さんの便を見てみることです。小さな虫が出てきたら、寄生虫がついていることがわかります。

お子さんのお尻を広げてみて、お母さんが肛門のあたりをよくチェックしてあげることもできるでしょう。寄生虫に感染している場合、このチェックを夜間行えばおそらく寄生虫を発見することができるでしょう。

他の方法としては、寄生虫の感染を調べるために作られた粘着性の紙を使用するというものもあります。この紙を肛門に貼り、一定の時間が経ってからはがし、顕微鏡で観察するのです。

子どもの寄生虫を治療するには

子どもから寄生虫を取り除くのはとても簡単です。それは飲み薬を服用することです。たいていは一回で済みますが、最初の一回では卵に入っていて死ななかった寄生虫も除去するため、20日後にもう一度飲むことを勧める小児科医もいます。

寄生虫の治療法はシンプル

寄生虫の感染の拡大を防ぐため、お子さんと一緒に暮らしている人全員が治療を受けることを勧める専門家もいます。特にお子さんと一緒のベッドや寝室に寝ている人は要注意です。

寄生虫はバクテリアではないので、治療に使用するお薬は抗生剤ではないということには注意しておいてください。

かいてしまって起きた肌荒れも治すことができます。こういった症状のかゆみを和らげてくれ、抗炎症作用のあるクリームや軟膏もあります。症状がひどい場合には、傷からばい菌が入っていないかどうかを小児科医に判断してもらい、抗生剤の入った軟膏を処方してもらいましょう。

感染を予防するには

子どもたちと家族が寄生虫に感染しないためにおすすめしたいことを以下に挙げておきます。

  • 服をゆすらないこと。卵が部屋にばらまかれてしまう可能性があります。
  • 子どもの服などの洗濯物は、温かいお湯で洗いましょう。タオル、シーツ、カバー類、特に下着です。選択はこまめに行いましょう。
  • 抗菌性の洗剤を使いましょう
  • トイレの後や食事の前に、お子さんに手を洗う習慣をつけさせましょう。子どもがきちんとそして毎回これを行うことにしっかりと気を付けてあげることが重要です。
  • 爪を切り、専用のブラシで爪の下もきれいにしましょう。
  • お子さんの指しゃぶりはやめさせましょう。
  • ものを口に入れないようお子さんを教育しましょう。

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