子どものシラミ予防と7つの対処法
秋に学校が始まると、夏休みに忘れていた生活習慣がまた始まります。海外では新学期の始まりでもあり、私たちにとって不快なシラミもこの頃に見られます。
ここでは子どものシラミ予防と7つの対処法をご紹介します。
シラミについて
シラミは羽が付いていない虫で、人間の髪の毛などに生殖する寄生虫です。そして、これは子どもによく見られます。
シラミは少量の血液を一日に数回吸血します。吸血された部分はかゆくなるので、頭シラミが厄介なのはそのせいです。
かゆくてひっかき過ぎると、皮膚が反応して、傷になったり炎症を起こすことがあります。
さらにシラミは感染します。子どもの頭から他の子にすぐにうつってしまうのです。また、シラミは人間の頭皮で30日間は生き延びることができ、一日に最大8個産卵します。
シラミは繁殖力が強いので、なるべく早く駆除しなければいけません。
「シラミをただ気持ち悪いものだと思ってはいけません。シラミは人間を謙虚にしてくれます。 ゆったりとした心を持ち、 もっと子どもをよく見てあげようと、と私たちに忠告してくれるのです。」
– ベス・ベリー
7つのシラミ予防法
1.子どもの学校からの情報
学校からシラミが発生したという知らせが入ったら、先が細かい専用コームを用意しましょう。学校が終わってから毎日子どもの髪の毛を丁寧にとかして、シラミや卵を取り除くようにして下さい。
同様に、自分の子どもにシラミを見つけたら、子どもの友達に連絡してあげるのも良いでしょう。そうすれば、クラスの同級生達にシラミが伝染するのを防止することになります。
子どもの頭皮を定期的に確認すると、シラミや卵を素早く見つけ、対処することができます。早期発見によって、子どもの髪に巣を作り、産卵して寄生を防ぐことができるのです。
頭皮検査をする時は、子どもの髪の毛を4分割にしてチェックすると良いでしょう。細かいクシを使って、丁寧にゆっくりとそれぞれ4カ所を観察してください。
シラミと卵を取り除くための、シラミ専用コームと呼ばれる特別な金属製のクシを使うと効果的です。
2.共用しない
子どもが使ったコーム、帽子、髪のアクセサリーを共用しないようにすることも重要です。シラミは一人の子どもの頭から他の人に飛んだり、跳ねたりすることがありません。でも髪の毛にしがみついて他の頭に移動します。
3.酢
シラミ予防には、酢が頼りになります。酢とお湯を半分ずつ混ぜて、子どもの髪の毛をリンスしてあげましょう。
その後酢をすぐに流さないで下さい。そのまま効果が出るのを待ちます。細かいシラミ専用コームで処理した後でも、まだ子どもの髪の毛に密着している卵を駆除するのに酢が役立ちます。
4.ティーツリーオイル
ティーツリーオイルは、シラミ予防の自然療法として知られています。
自然な方法でシラミ駆除するのに、ティートリーオイルはとても便利です。10滴のティーツリーオイルを60㎖の水で薄めてから、子どもの髪を殺菌しましょう。ティーツリーオイル液をスプレーボトルなどに入れて使うと良いでしょう。
混合液はよく混ぜて、子どもの頭に均等にスプレーして下さい。特に首の周りと耳の後ろ辺りは念入りに液が浸透するようにしましょう。
頭にシャワーキャップをかぶせて、30分くらいそのまま放置して効果を出します。ティーツリーオイルは髪の毛に着いた卵の密着具合をゆるめるので金属製のシラミ専用コームで駆除しやすくなります。
5.ラベンダー
ラベンダーには消毒効果があり、とても良い香りがします。そして、これもシラミ防止効果があります。
これを使用するには、子どもの髪をポニーテールにして、ラベンダーエッセンシャルオイルを耳の後ろに数滴付けましょう。これは天然の虫よけ効果もあり、子どもの頭にシラミがうつって寄生するのを防ぎます。しかし、ラベンダーはシラミ予防には効果的ですが、すでにうつってしまったシラミや卵は駆除できません。
6.ローズマリー
ローズマリーの香りは虫よけ効果があります。子どものシャンプーに数滴入れてみましょう。シャンプー液で子どもの髪や表皮をマッサージして、30分ほど放置します。その後普通に洗い流してください。
ローズマリーやその他のエッセンシャルオイルを使用する場合は、子どもの目に入らないように注意しましょう。
7.医薬品
薬局では色々な種類のシラミ用シャンプー、クリーム、パウダーなどを扱っています。
これは乾いた髪に使用して、かるくマッサージして使用するタイプ、それから普通のシャンプーように利用するものもあります。それぞれの製品に同封された説明書をよく読み、取り扱いには特に気を付けてください。
医薬品はとても効果があります。しかし完全にシラミの駆除をするには、数日後にまた繰り返し使用する必要があるでしょう。