母親と子どもにとって母乳育児が良い理由
今日の記事では、母親と子どもにとって母乳育児が良い理由についてご紹介します。
母乳育児と粉ミルクのどちらにするか、多くの母親が迷うものです。中には母乳育児ができず、それに対して罪悪感を感じる母親もいるでしょう。
母乳育児にするかどうかは個人の選択であり、その人の価値観や健康状態によって決めるべきものです。
しかし母乳育児は、母親と子どもの両方にたくさんの利点があります。
母乳で育てるメリットが多いため、出生直後から赤ちゃんに母乳をあげる人もたくさんいます。今回は、母乳育児が赤ちゃんにとってどんなメリットがあるのか、そして母親であるあなたにも良い理由を見ていきましょう。
母乳は赤ちゃんに合わせて作り出される
母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、必要な栄養を与えるように作り出されます。頻繁に母乳をあげればあげる程、母乳が出るようになっています。赤ちゃんが空腹になった時に、母乳を与えるようにするのが大事な理由はそこにあります。そうすることで、徐々に母乳の出かたが調整されていきます。
乳幼児突然死症候群 (SIDS) の危険性低下
乳幼児突然死症候群により、過酷な現実を受け入れなければならない家族が各国で見られます。しかし、母乳育児は SIDS の可能性を50%削減すると言われているのです。
母乳育児が病気の防止になる
母乳によって、1型糖尿病、セリアック病(小児脂肪便症)、クローン病、などの慢性疾患にかかる危険性が減少します。これらの疾患防止のためにも、母乳育児を選ぶ価値がありそうですね。
母乳育児で産後回復が向上
母乳育児をする母親は、出産時の傷跡や帝王切開など、出産後の回復が早くなります。
赤ちゃんが母乳を飲むことで、子宮が収縮するのを促します。そして出血量を減らすのにも役立ちます。
さらに母乳育児により、子宮が元の正常な大きさに戻るのを早めます。母乳育児の母親の子宮が元通りになるのに6週間かかるのに対して、母乳育児をしない人は回復に10週間かかります。
骨を強化する
母乳をあげる女性は、更年期に骨粗しょう症を発症しにくくなります。女性が妊娠して母乳を与えると、身体がより効果的にカルシウムを吸収するようになります。
したがって、離乳した時点で脊髄や腰の骨密度が低下しますが、6ヵ月後には妊娠前に比べて骨がもっと強化されます。
カロリー消費の増加
妊婦は出産後になっても、最後になかなか減らない体重があるものです。
母乳をあげている間、毎日余分にカロリーが消費されます。バランスの取れた食事により、減量して出産前の体重に戻るのもそれ程難しくありません。一般的に毎日500カロリー、多く消費されます。
母乳育児により、健康を維持し減量しやすい生活を送りさえすれば、元の体重に戻れるようになります。
産後うつ病にかかりにくい
実際多くの女性が出産後に産後うつ病にかかります。しかし、精神的に健康な女性はそれに対抗できます。そして、母乳はオキシトシンを分泌し、ホルモンバランスを維持するのに役立ちます。 ホルモンが安定していると、産後うつ病を寄せ付けないのです。
このように、母乳育児がどのように母親と赤ちゃんにとって良いか、分かっていただけたと思います。
しかし母乳育児をするかどうかは、個人で決める事であり、プライベートな話題です。自分の直観を信じて、自分にとってベストな選択ができるようにするのが良いでしょう。