疝痛を防ぐ3つの秘訣
自分の子どもが泣いているときほど、お母さんが絶望を感じるときはありません。これは疝痛を起こしているときにまず起こることの一つで、明らかな原因が見当たらないのに泣き止まなくなってしまいます。これから赤ちゃんの疝痛を防ぐ方法を紹介していくので、ぜひ読んでみてください。
疝痛に関する一つの神話に、粉ミルクをボトルであげているときに起こるものだというものがあります。ところが、確かに牛のミルクは母乳よりもガスを作りやすいとはいっても、母乳を飲んでいる赤ちゃんにも疝痛は起こるのです。
ミルクの種類に関わらず、赤ちゃんが空気も一緒に飲んでしまうとお腹に痛みが発生します。その空気は赤ちゃんのおなかの中にとどまり、とても痛くなります。さらにこの不快感は夜に出ることが多く、どんな新米ママでも神経が削られてしまいます。
実際、小児科医によれば、健康でよく栄養も摂れている子どもが、週に3日以上、1日最低3時間泣き続けることが3週間続いた場合は、疝痛を起こしているとしています。
疝痛は赤ちゃんにはとてもよくあること
小児科医の統計によると、疝痛の原因の30%は空気であるといいます。15%から40%の赤ちゃんが生後4ヵ月の間疝痛に悩まされますが、4か月を過ぎると自然になくなっていきます。
赤ちゃんがどのようにミルクを与えられているかが、不快感が現れる決定的要因の一つになっています。お母さんと赤ちゃんのポジションと、おっぱいやボトルの位置がすべての鍵を握っています。「お母さんも赤ちゃんも快適で落ち着いた姿勢で座ることが理想的です。」と小児科医のリビア・セグラは言っています。
セグラは、疝痛は絶対に泣き止むことがなく、午後になるとさらに悪化し、お腹の張り、脚の屈曲、肌の紅潮、そしてこぶしを握ることがその特徴だと言っています。これらすべての症状は、疝痛の明確な指標になるものです。
疝痛を防ぐ3つの秘訣
赤ちゃんの毎日のお世話はとても大変ですよね。そのため、多くの親御さんが、赤ちゃんにミルクを与えた後赤ちゃんがやっと寝てくれると、どうしてもベッドに寝かせてしまいたくなってしまいます。しかしそれが最初の間違いなのです。
赤ちゃんが寝てしまっても、げっぷをさせてあげることが非常に重要です。これをするために、非常に有効な3つの秘訣をご紹介したいと思います。
背中を叩く
赤ちゃんにげっぷをさせるには、赤ちゃんがあなたの肩にもたれかかるように抱っこしてあげることが大切です。この体勢をとったら、赤ちゃんが空気を吐き出せるように、手を丸くして優しく背中を叩いてあげましょう。
背中を叩きながら、下から上に撫でてあげるのもいいですね。こうすると赤ちゃんは空気を吐き出し、その姿勢のままリラックスすることができます。すると、げっぷをした後すぐ眠りにつきやすくなります。
脚を動かす
背中を叩いてあげた後、赤ちゃんのお腹を触ってみて、空っぽな感じだったり、空洞になっている感じや空気が溜まっている感じがしたら、ベッドなど平らなところに寝かせてあげて、両方の脚を同時に曲げたり伸ばしたりするのを10回繰り返してみてください。
自転車をこぐように、一方の脚を伸ばし、もう一方を曲げることもできます。また、両方の脚を時計回りにまわしてあげるのもよいでしょう。
こういった動きが腸を刺激し、ミルクを飲んでいるときに出た空気を動かすことができます。これは大人が消化を助けるために行う健康的なエクササイズと同等のものになります。
お腹のマッサージ
お腹のマッサージで、疝痛を引き起こす空気をげっぷで出すのを助けることができます。お腹を優しく下から上へ触ってあげたり、円を描いてあげるといいでしょう。実際、時計回りにマッサージをすると疝痛を和らげられるということが証明されています。
疝痛のためのお薬
空気を赤ちゃんから出してあげられないときやこれらのテクニックを使っても疝痛の痛みがなくならないときは、お薬に頼るしかないかもしれません。
一番いいのは、かかりつけの小児科医の先生から処方してもらった、疝痛のためのお薬を使うことです。たいていはミルクを与える前に服用させます。これは空気を吐き出すのを助け、疝痛が起こるのを防いでくれます。
これらの赤ちゃんが疝痛で苦しむのを防ぐための秘訣は、定期的に行ってください。そうすれば、効果が見え、赤ちゃんがよく寝るようになり、元気に毎日の課題をこなせるようになりますよ。
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