乳首のタイプとその授乳への影響について
乳首には5つのタイプがあり、それぞれに特徴と解剖学的構造があります。もちろん、どの乳首がダメということはありません。
そうではなく、女性は自分の体について知り、授乳中に自分の乳首をケアできるようになっておくべきなのです。
乳首の5つのタイプとその特徴
1.通常の乳首
通常の乳首は、ほとんどの女性を占めているのでそう呼ばれます。このタイプの乳首は、通常状態では乳輪から数ミリ出ています。
触ることや温度の変化、心の状態、授乳で刺激を受けるとサイズが簡単に大きくなります。
2.低い乳首
このタイプの乳首は、ほとんど突き出ていないので乳輪の上が平たくなっているように見えます。
しかし、通常の乳首と同様にあらゆる刺激や授乳によって反応します。特徴的な点は、乳首が短かったり、あまり目立たない傾向にあるということです。
3.膨らんでいる乳首
膨らんでいる乳首と低い乳首の見た目はとても似ています。普段は乳輪から突き出ていないからです。
しかし、膨らんでいる乳首は刺激が与えられるとすぐに出てきます。一般的には膨らんでいる乳首の女性は、授乳がしづらくなります。
4.陥没乳首
陥没乳首は沈んでいるので、えくぼに似ています。一般的に、これは外科手術によって簡単に整形することができます。
授乳がうまくいくかは、部分的にはお母さんの乳首の状態にかかっているということを覚えておいてください。
現在では3つのレベルの陥没乳首が知られており、それに対する治療が存在します。
- 最も軽度のものでは、乳腺に支障はありません。これは授乳をする上では最も望ましい状態です。乳首を正常にすれば、妊婦さんは赤ちゃんに普通に授乳ができるようになるからです。
- 中度の陥没乳首の場合、乳腺に少し支障が出ます。この場合、授乳は可能ですが、やりにくかったり母乳を与えようとすると痛みを感じるかもしれません。
- 残念ながら、重度の陥没の場合は、乳腺が完全にふさがれてしまっているため、授乳は不可能になります。
「通常の乳首は、ほとんどの女性を占めているのでそう呼ばれます。このタイプの乳首は、通常状態では乳輪から数ミリ出ています。」
5.片側だけの陥没乳首
片側だけ陥没乳首の人は、普通の乳首と陥没乳首があることになります。
一般に、授乳中に体勢を変えることや、もう一方の乳首を注意深く使うことで陥没乳首が部分的にしか使えなかったり、あるいは完全にふさがってしまっていても、授乳を行うことが可能です。
陥没乳首の見分け方
自分が陥没乳首を持っているのかがわからないという女性が多くいます。それは自分の胸の見た目を見慣れてしまっているからです。
しかし、ご家庭でできる簡単な方法で、陥没乳首かどうかを見分けることができます。まず、乳輪から3センチほどのところの乳首のあたりを優しく押します。
乳首が乳輪から軽く出てきたり乳輪から突き出てきたら、陥没まがいの乳首である可能性を示しています。しかし、それでも乳首が沈んだままだったら、おそらく中度、あるいは重度の陥没乳首があるということです。
乳首のタイプと授乳
乳首のタイプは授乳に影響がありますが、それだけが決定的な要因にはなりません。通常の乳首を持っていても、授乳や母乳の生成に問題があるかもしれないのです。
授乳の時にはそれぞれの女性が自分の問題を抱えることになるので、お医者さんの助けを借りながら自分の解決法を見つけ出さなければなりません。
多くの赤ちゃんが、低い乳首や膨らんでいる乳首、陥没まがいの乳首に吸い付いたり、おっぱいをそこから吸うのはやりにくいと感じます。こういった場合には乳首を突き出したままにするための機器が存在します。
しかし、こういった機器を嫌がる赤ちゃんもいるので、お母さんが自分の手で再現しなければなりません。
一方、通常の乳首でも、乳首が大きいと赤ちゃんの口蓋と摩擦が起きるため、赤ちゃんがえづいてしまうことがあります。この場合には、お母さんがとても気を付けて、赤ちゃんの口の中に乳首が全部入らないように赤ちゃんの位置を調節しなければなりません。
中度の陥没乳首のある女性は、授乳により問題が出るでしょう。妨害されて母乳の量が少なくなるかもしれず、それにより赤ちゃんが激しく吸うことになり、胸に痛みが生じる恐れがあります。