赤ちゃんの運動機能:月齢ごとの成長の目安
初めてのママにとって重要なのは、赤ちゃんの運動機能の発達ぶりを毎月確認する方法を知っておくことです。
小児科のお医者さんによって、赤ちゃんの定期健診で普段から行われるテストです。慣れているお医者さんはさっさと診察を行うので、運動機能の検査が行われていることにも気づかない場合があります。
もし事前に自宅で検査内容を書き留めておくことができたら、子どもの定期健診に準備万端で臨むことができます。医師に具体的な質問ができ、子どもの運動機能が徐々に発達してきたことに対して、価値ある情報を先生に提供することもできます。
赤ちゃんの運動機能に関する情報を知ることで、両親は安心することができます。その知識があれば、自宅でも簡単な運動機能検査を行うことも可能です。
もし何かおかしいと思う所があれば、それに合った練習やマッサージで解決できるかもしれません。さらに細かい情報を医師に伝えて、何か助言を求めることができます。
大抵の場合、少し運動の練習をして、具体的な動きや遊びによって、自宅で直せることが多いです。時には赤ちゃんを少し刺激するだけで、状況解決につながることもあります。
子どもは誰しも違うものです。それは双子や三つ子の場合でも同じで、赤ちゃんそれぞれのペースがあり、少しぐらいの違いは全然心配しなくても大丈夫です。未熟児や出生後集中治療を受けた乳児は、どうしても発達に少し遅れが見られますが、特に心配する必要はないということを覚えておいて下さい。
生まれてから6ヵ月までの、赤ちゃんの運動機能を確認する目安をご覧ください。
新生児
- 仰向けに寝ていると、腕や足は自然に曲がっている状態が多いです。
- 腕や足の、無意識にする動きが見られます。
- 小さな顔を向けることは出来ますが、頭を持ち上げる力はまだありません。頭を支えられるようになったら、頭を横に向けたり、後ろへ動かすこともできるようになります。
1ヵ月
- 仰向けの状態で腕や足を自分で曲げることができます。
- うつ伏せに置かれると、少しだけ頭を上げる動きをします。頭を上げたら、横向きや後ろ向きに動かせることもあります。
- 普通は手を握った状態です。手のひらに物や大人の指を置こうとすると、手が開き、つかむ様にすぐ閉じます。その動きは手掌把握反射と呼ばれます。
- 赤ちゃんがたまに笑っていることもあります。周りのものや音に興味を示し、その方向へ顔を向けようとします。
2か月
- 赤ちゃんが起きている時は、手足を屈折する動きができます。
- 毎日何か新しい動きができるようになるでしょう。
- お腹を下にしてうつ伏せにすると、一瞬頭を持ち上げようとします。
3ヵ月
- 押さえてあげると、前よりも安定して座る体勢を保てるようになります。
- うつ伏せの状態で、少しずつ前腕を使って身体を支える時間が長くなり、数分間頭を上げていられます。
- 自分の手を使って遊び、続けて見るようになります。
- 持ち上げてあげると、ひざを曲げて、床などに足を付けた状態になります。
4ヵ月
- 前月に比べて動きに変化が見られます。うつ伏せ状態で頭を上げていられる時間が長くなり、さらに上半身を持ち上げるようになります。
- 身体が何かの表面に近くなると、身体を支えるようにして腕で押し返します。初めて寝返りを打つようになるのもこの時期です。
- 床などの上に支えながら立たせると、足の裏だけで重量を支えようとします。
- 赤ちゃんはかなり強くなってきて、手を持ってあげながら歩く練習を始めることができます。
5か月
- うつ伏せだと、上半身をしっかり支えて、その体勢を維持できるようになります。
- 急に寝返りを打って、身体の向きを変えることが可能です。
- 足の動きが、ペダルを踏むような動作になってきます。
- 支えられながらも、かなり自分でおすわりの姿勢をするようになります。
- 脇と腕を支えてあげると、立つ努力をして、足を一歩床に出すようになります。
6ヵ月
- 赤ちゃんは手で自分を支えられるようになります。
- 自分で動き回っておもちゃなど物を探します。
- 自分の足で遊び始めます。
- 脇で支えられると、少し飛び上がるような動きをします。
- 少しの間なら、一人でおすわりすることができます。
これらの成長の目安とは全然違う発達が見られる場合、親の安心感のためにも、次の定期健診を待たずに小児科医に連絡してみるのも良いでしょう。
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