思春期の子供とのコミュニケーション:6つのカギ

思春期の子供は難しいものではありますが、親は辛抱強く、諦めることがあってはいけません。それらが親にとって最終的には、子供との絆を深めるために必要なツールだからです。
思春期の子供とのコミュニケーション:6つのカギ

最後の更新: 30 3月, 2019

思春期とは、子供にとって実に複雑な時です。なぜなら、自分の外見面にも感情面にも影響を及ぼす変化が多く起こる時期だからです。この時期の子供とうまくコミュニケーションをとることは、時として非常に難しいものでしょう。どうやって子供と話をしたら良いか理解できるよう、今回は役立つ情報をご紹介します。

大人は思春期の子供とのコミュニケーションに悩まされます。12歳から20歳までの子供は、自分自身と自分の独立に興味が移ります。その一方で親は自分に対立するもの、自分の自由を抑圧するもの、常に起こる口論を子供にとって意味します。

しかし、私たちは皆、子育ての最終目的は子供の幸せだと言うことを知っています。それを達成するためには、健全な会話がなければなりません。もちろん、思春期の子供とリラックスした環境で信頼関係を保つことはとても難しいかもしれません。

思春期の子供とのコミュニケーション:6つのカギ

思春期の子供は難しいものではありますが、 親は辛抱強く、諦めることがあってはいけません。それらが親にとって最終的には、子供との絆を深めるために必要なツールだからです。

以下にご紹介する提案が、あなたに役立つかもしれません。

1. 無理に強制しない

子供との会話は、親がしたいと思う時ならいつでもできるとは思わないことです。実際、思春期の子供が必要とする時に、会話はされるべきです。無理に座らせて、何が問題なのかを子供に話させようとしてはいけません。

最も大切なのは、あなたが子供のために時間を作ってあげる意思が常にあり、理解があり、寛容でいるということを示すことです。共感してあげることも多いに役立ちます。押し付けることなく、自分も似たようなシチュエーションを経験したことがあることと伝え、その経験が子供にも役立つかもしれなことを伝えます。

思春期 子供 コミュニケーション

2. 子供の話を聞いてあげる

興味深いことに、思春期の子供と話をする時の二つ目の鍵は、話すことではなく聞くことです。親と子の会話はよく、子供にはあまり関係のない親の独白やスピーチ、昔話で終わってしまうことがあります。これでは、子供を遠ざけるだけです。

あなたが目指すべきはその逆です。あなたは子供の心配事に付き添い、求められた時にのみコメントや意見を述べるようにします。ちょうど子供の友達ような、実践的な立場をとりましょう。しかし、同時に親としての立場を忘れてはいけません。もし何らかの形で、親と子の間の境界線を引く必要を感じるのであれば、ためらうことなくそうしましょう。

3. 信頼関係を築く

秘密を守るだけではなく、子供はあなたが信用できる存在であることを求めています。例えば、子供が何かとても深刻な問題を抱えていて、それを打ち明けたのであれば、何よりもまずは安心させてあげてから、その後で問題を解決しましょう。

一度安心させることができたら、何がいけなかったのかを指摘するか、注意するなどしましょう。もしその逆の順番で行ったらどうなるでしょうか?ほぼ間違いなく、子供があなたに自分の問題を告白することはないでしょう。

4. 「純粋な」質問をする

子供とのコミュニケーションにとても効果的な作戦として、「純粋な」質問を聞くと言うものがあります。例えば、「今、本当に言おうとしているのは、、?」や「それら全部のせいで、本当はどう感じている?」などと言うことができます。

ただし、疑いをかけるような言い方で聞いてはいけません。信頼していないような素ぶりを見せることなく、ただ素直に聞いてみましょう。

子供に注意を払ってあげ、子供の問題に興味があることを示すのと同時に、これらの質問をすることで、緊張感をほぐすことができます。また、それと同時に、あなたが次にどう行動すべきか考える時間が生まれます。そして子供にとっては、さらに落ち着くことができるようになり、あなたにもっと話を打ち明けてくるかもしれません。

思春期の子供は、自分自身と自分の独立に興味が移ります。その一方で親は、自分に対立するもの、自分の自由を抑圧するもの、常に起こる口論を子供にとって意味します。

5. あなたが会話に落ち着きをもたらさなければいけません

大声をあげ、叫び合うことが目的の会話からは何も良いことは生まれません。常に落ち着きを持ち、会話に論理的でいましょう。思春期の子供は口論となりそうな気配をすぐに感じとり、強い意見に対して攻撃的に反論する準備ができています。

6. あなたの返答は?

話を聞いてあげることの重要性についてはすでに述べました。では、私たちの返答はどうしたら良いのでしょうか?まず考えなければならないことは子供の信用を得たい気持ちは分かりますが、まず私たち自身が手本となり、子供の手を引き、先生とならなければならないことです。

ですから、本当に重要なことに関しては譲ることがあっても、それ以外のことに関しては確固とした態度を保ちましょう。問題が小さなことであれば、時間を与えすぎず、大きな問題にはしないようにしましょう。もし全部のことが言い争いになってしまうようだと、あなたの親子関係にとって良いことは一切ありません。

思春期 子供 コミュニケーション

どんなシチュエーションにおいても、常にポジティブな面に目を向けるようにしましょう。子供を勇気付け、信用してあげましょう。そして辛抱強く、努力することで、物事はうまく行くものだと言うことを教えてあげましょう。

また、この年頃の子供は物事を大ごとに考え、ネガティブに考えがちだと言うことを覚えておきましょう。ですから、たとえ子供が少し閉じこもり気味に感じても、あまり心配しないようにしましょう。子供は今、どうやったら自分なりのアイデンティティを築けるのかを学ぼうとしているだけなのですから。

そして、自分は子供たちとは違う考えを持っているのだと言うことを忘れずにいましょう。思春期の子供にとって、心を打ち明け、親を信じることがどれほど難しいことか、子供の身になって考えてあげましょう。そして、子供と話をするチャンスを逃さないようにしましょう!


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