成績が悪くても大丈夫!私たち親ができること
この記事では、成績が悪い子どもに対して私たち親ができることについてお話していきます。
成績は時間と努力を費やした結果です。しかし、子どもが持って帰ってくる 成績表には親が思っている程の知的能力と責任ある行動が記されていないこともあります。
子どもが悪い成績だった時の親の反応は様々です。悪い成績のせいで将来は絶望的だと思ってしまう親もいるでしょう。
悪い成績に対して親が罪悪感を持つ場合もあります。子どもをやる気にさせることができなかったこと、また厳しく育てなかったのは親のせいだと自分たちを責めているのです。
現実にはどちらの反応も両極端ですし、健全な方法ではありません。悪い成績は、なにも全てに失敗したという意味ではないのです。子どもの成績が悪いからといって、それは親のせいではありません。
もちろん良い状況とは言えませんが、親子の双方が理解し合って努力することで解決に向かうことができます。
もちろん子どもだって、悪い成績をうれしく思っていないでしょう。子どもがまた良い方向へ向かうことができるように、指導してあげられるのは親のあなたなのです。
悪い成績にどう反応すればいいの?
成績が悪い子どもに対して両極端の反応をすべきではないというのは、学校はどうでもいいとか、何もしなくてもいいという意味ではありません。むしろその反対で悪い成績は早期警告です。
今すぐに行動を起こして、親としてできることを見つけて子どもをサポートしてあげましょう。悪い成績が予想外だったなら、以下のようなアドバイスを参考にしてください。
1.落ち着く
どんなに不安で気が動転していても、激怒したところで何も解決しません。怒鳴りつけたり、悪い成績へのお仕置きは子どもの自尊心を傷つけるだけです。
次のテストや課題でまた失敗することの恐怖がもっと子どもにプレッシャーを与えます。
2.成績不振を子どもの性格のせいにしない
多くの親が犯す大きな間違いは、「あんたがだらしないから」とか「お前は本当にダメな奴だ」などと口に出してしまうことです。それは全く事実からかけ離れています。
ここで必要なのは、子どもの思考回路を変えてあげることです。難しい科目や学校そのものは、大変な挑戦だという言い方をしましょう。子ども自身のために、この難題を乗り越えなければいけないのです。
こちらも参考にして下さい:子どもたちに自分で勉強する方法を教える
否定的な態度で子どもの心を傷付けると、子どもはもっとやる気を失くしてしまいます。このような批判が長期間続くと状況がさらに悪化してしまいます。
子どもの集中力が欠けているだけだったのが、本当にどうしようもない行動へと変わっていくこともあるのです。
3.解決策を見つける
子どもに関わる人全員が、積極的にポジティブな態度でいる必要があります。それは生徒自身、その両親と教師を指します。
まず最初に問題を見出したら、コミュニケーションを密に保ちましょう。協力して解決策を探し、悪い成績を改善してください。
子どもの成績が悪いときは、様々な理由が考えられます。勉強する時間が足りなかった、またはタイムマネジメントがうまくいかなかったなど、悪い成績は一時的なものかもしれません。
睡眠障害や社会不安障害、家庭問題、ストレス、精神的疲労、学習障害など、もっと深刻な問題が関係していることもあります。
これは良い状況とは言えませんが、親子の双方が理解し合って努力することで解決できることなのです。
4.親としての役割を認識する
これは親御さんによっては特に難しい課題です。もちろん子ども各自が自分の勉強に責任を持たなければいけないのですが、子どもの教育のために親として何をしているのか確認してみましょう。
まず最初に、両親としてどんなお手本を示しているでしょうか。 自己の責任をきちんと果たしているでしょうか、それともいつもすべき事を延期してばかりですか?
また、子どもは親と話しやすいと感じているでしょうか?困難なことがあったらそれを親に話してくれるでしょうか?
そして最後に大事なのは、子どもが必要としていることを全て除外して、勉強することを強制していないでしょうか?それでは子どもが学ぶことを嫌がります。
良くできる生徒の親は、その子に合った勉強の方法を確立させています。子どもを信頼することで、若い人が自己訓練できるようになるのです。
5.成績向上に協力する
子どもが成績について話ができ、改善したいと思えるようになったら、協力して一緒に努力することができます。
何をすべきかを子どもに聞いてみましょう。何があったのか、成績を向上させるには何をすべきか尋ねましょう。
誰か友達と一緒に勉強する方が良いのかもしれません。個人レッスンや家庭教師、または両親のどちらかが教えてあげるという方法もあります。
子どもの成績が悪いときは、必ずしも子どもにやる気がないとか、成功するための頑張りが足りない訳ではありません。子どもは最大の努力をしているのに、それでも期待通りの結果にならず苦労しているというケースもあります。
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子どもに助けの手を差し伸べて、改善できるようにサポートしてあげましょう。子どもの人生の中で大切な教訓となるかもしれません。
忘れないでほしいのは、なにも成績が悪いからと言って、それはこの世の終わりではありません。いつでも自分は子どもの味方で、熱意と勇気を持ってこの状況に一緒に立ち向かうつもりだという意志を伝えてあげましょう。
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