母乳育児を選ぶ理由
この記事では、母乳育児で赤ちゃんを育てるという素晴らしい利点をご紹介します。母乳育児は、母子ともに健康に良いもので、栄養面、感情面、知性の発達などのメリットがあります。
問題は母乳育児にするべきか、しないべきかであり、この課題は今までにも何度も話し合われてきて、色々な意見が飛び交っているのです。
また、母乳の質やその効果についても言及されてきました。その中でも母乳育児が良いという理由は、次々証明されてきています。
ご存知の通り、子どもが1歳になるまでは、母乳が最高の食べ物です。母乳には、生まれてから数ヶ月間に必用な栄養がすべて含まれています。そして赤ちゃんが病気に対抗できるように免疫力アップにもつながります。
母乳育児が良いのは、母乳の成分だけでなく、ママと赤ちゃんの愛情ある絆を深める効果もあります。
授乳している間、赤ちゃんに命と愛を与えているのです。この貴重な宝物をしっかりと守り、身体で会話しているとも言えます。
前述のように、母乳育児は母親にも子どもにも良い効果があります。
授乳により、妊娠期間に増えてしまった体重を減らすスピードが早まる人もいます。その他にも、貧血、高血圧、産後うつ病に効果がある場合もあります。
母乳育児の効果
母乳育児は身体の健康に良いばかりでなく、感情的発達と知的成長も促します。
母乳の利点は、完全に自然であることです。母乳は生産され、保管され、輸送されたミルクとは違います。エネルギーを節約し、環境汚染を減らすことに関与しています。
他にも子どもを母乳で育てる理由があります。
以下、生後から2歳までの母乳育児によって、子どもの発達に与える良い影響をまとめてあります。
- 母乳には必要な栄養がすべて含まれるので、赤ちゃんには理想的な食事です。健全な身体の成長と発達を促します。
- 母乳は赤ちゃんの免疫力を上げるので、病気にかかる危険性が下がります。細気管支炎、大腸炎、中耳炎、尿路感染症、髄膜炎、乳幼児突然死症候群、などから赤ちゃんを守ります。
- 授乳中に赤ちゃんに集中して愛情を注ぐことで、新生児に良い刺激を与えます。赤ちゃんは安心感を得ることができ、母親と愛情ある深い関係を結び、それが発達の柱となります。
- 母乳には高い乳糖成分があります。これが新生児の必須エネルギー源となります。さらにビタミンEが濃縮されているので貧血を防ぎ、カルシウムにより骨強化につながります。
- 母乳は消化しやすいので、赤ちゃんの腸内細菌の発達を促します。その結果、下痢を起こすバクテリアから子どもを守ります。
- 母乳は抗体を母親から子どもへ運搬し、新生児の健康状態を向上させます。人工的に製造されたミルクに比べて、保健医療をあまり必要としない子どもになります。
母乳育児が赤ちゃんの知性を伸ばす
専門家が母乳育児を勧める理由には、栄養面での様々な利点だけでなく、子どもの発達に不可欠な、絶対的価値があります。
母乳育児は人との関わりを持つのに最適な環境なので、赤ちゃんの心理的成長にも関与します。
直接授乳することで、新生児の中枢神経の発達にも影響します。母乳を飲む練習をすることで、子どもの知的能力が伸びます。その理由は、母乳に含まれる必須脂肪成分が、神経系の発達に不可欠だからです。
母乳育児は赤ちゃんと身体が直接触れるので、その刺激も赤ちゃんの発達に重要です。母乳をあげる行為そのものが、お互いのやりとりを通して色々学ぶ経験となります。
母乳育児により、母親としての役割に自信を持てるようになり、自尊心が高まります。
これらのたくさんの理由から見ても、母乳育児が母子の間にある最高の愛の表現であると、専門家が主張するのがよく分かります。
ママの柔らかく温かい皮膚に触れるだけで、落ち着いて、喜びに包まれ、守られ、育まれ、愛されることが、赤ちゃんにしっかり伝わっていきます。
ママのための母乳育児の利点
母乳育児の利点は数えられない程、計り知れない程あります。自然の賢いところは、母乳育児が母親の健康にも非常に重要だという点です。母乳育児の母親へのメリットをいくつかご紹介したいと思います
- 母乳育児により子宮回復が早まって、子宮がもとの形と大きさに戻っていきます。産後の出血と感染を防ぎます。
- 授乳により次の妊娠を遅らせて、子どもの間隔を空けます。
- 乳がん、卵巣がん、子宮がん発生の可能性を軽減します。
- 母乳育児は蓄えられた脂肪分を素早く移動させ、妊娠前の身体に戻るのに役立ちます。つまり授乳で効果的に、もとのスタイルに戻るようになるのです。
- 授乳中はオキシトシンが分泌されます。これは愛情ホルモンで母と子の絆を深める効果があります。同時に心から幸せと感じ、子どもとの一体感が味わえます。
- 母乳育児は骨粗しょう症の防止にもつながります。
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