子どものイライラを対処するにはどうすればいいの?
子どものイライラした気持ちは、ニーズや願望が満たされていないことから来ています。イライラは、自分の願いや期待、目的が達成されなかった時に私たち誰もが感じる気持ちです。
言い換えると、イライラを避けることはできません。私たち皆が、人生のある時点で必ず経験する感情なのです。
実際、イライラは幼いころから発達し始める感情の一つです。満足と不満を行ったり来たりする急激な気分の変化は、子どもの時には非常に一般的でしょう。
また、イライラする状況には常に自分の目的を達成するのを邪魔する人や目標、何かしらの障害物が存在します。
この障害物は一時的なものであることもあれば、乗り越えがたいものであることもあります。しかしその時は、自分の欲しているものを得ることをできなくさせる何かがあるのです。
さらに、イライラは子どもが何かしらのご褒美を期待しているときに出てきますし、様々な感情やその組み合わせとして現れます。怒り、落胆、悲しみや絶望などがその組み合わせの中に挙げられます。
イライラする気持ちの原因
イライラする気持ちは、子どものすべての発達段階において現れます。では、そのよくある原因を見ていきましょう。
「個人の欠点や短所に気づくことは、イライラしている人に、他の人の中の悪い感情やいじわるさを気づかせてくれる。」
-エリック・ホッファー
子どものイライラを撃退するには
1.見本を見せましょう
親が嫌な状況を乗り越えるための肯定的な態度をとっていることが、一番いいロールモデルになります。親をお手本にして、子どもは直面する様々な状況への解決策を見つけるようになるのです。
2.イライラを学びに変えましょう
困難な状況は、子どもが何か新しいことを学ぶのにいい機会です。
子どもが学んだことを忘れないでいられれば、また同じことが起こった時に、この経験を生かしてその問題に取り組むことができます。
3.忍耐を教えましょう
子どもが忍耐は一歩先へ進むことだということを学んだら、様々なシチュエーションにおいて、自分のイライラをコントロールできるようになります。
4.努力の文化を徐々に教えましょう
イライラを避けるためには、子どもに問題を解決するには努力が必要なのだということを教えましょう。
5.子どもを甘やかしてはいけません
子どもに自分の課題は自分で乗り越えさせましょう。こうすることで、間違いを犯し、その経験から学ぶことができます。
6.あきらめないで
子どもがイライラを表したらすぐにあなたが助けに行ってしまうと、子どもは自分の問題を全部あなたに解決してもらおうとするようになります。
7.目標を定めて
現実的でほどよい目標を設定することで、イライラに耐えることを教えましょう。
イライラに耐えられるようにすること
イライラに耐えるということは、子どもが皆経験する問題や制限に対峙し、それによって感じる負の感情を乗り越えられるようになることです。
幸い、全ての子どもがイライラに耐えられるようになります。
イライラによく耐えられる子どもの特徴
イライラによく耐えられる子どもは、良くない状況に対処するための自分なりの材料を使うことができます。
つまり、とても極端な状況でしか、イライラに悩まされることがないのです。
イライラによく耐えられる人にとっては、人生はより喜ばしく、楽でストレスも感じにくいものです。
問題は新しい機会に変わります。常にページをめくって新しいスタートを切る可能性に満ちているのです。
こういった人は、イライラの感情や痛み、失敗、不快感を、それに支配されることなく認識し、受け止めることができます。
イライラに耐えられない子どもの特徴
イライラに耐えられない子どもは、特定の状況を乗り越えるのがとても困難になります。うまくいかないことがあると、簡単にモチベーションを失ってしまいます。
ですので、イライラに耐えられない子どもは、より衝動的で我慢ができない傾向にあります。
すぐに自分のニーズを満たすことに慣れていて、いざこざや困難に直面するとすぐにストレスを感じてしまいます。
イライラに耐えることは、私たちが皆学び、身に付けることのできる能力であるということを心に留めておくことが大切です。
お子さんがイライラに耐えられるようになったら、人生で起こる様々なことに対処できるようになり、幸せで満たされた人生を送らせることができるでしょう。
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