各年齢ごとに子どもが必要な睡眠時間は?

各年齢ごとに子どもが必要な睡眠時間は?

最後の更新: 26 5月, 2018

親として、私たちは子どもが毎晩どれくらいの時間寝るべきなのか、年齢に応じて把握しておく必要があります。この知識があれば、睡眠不足という落とし穴に落ちてしまうことはありません。

睡眠障害に悩まされる子どもは少なくありません。特に、夜寝るのを助けてくれる習慣が身についていない場合よく起こります。

あなたのお子さんは何時間の睡眠が必要なのでしょう?

十分な睡眠をとることが、子どもの身体的・精神的成長に役立ちます。

アメリカ小児科学会の機関誌、臨床睡眠医学の勧めによれば、年齢に応じて必要な睡眠時間は以下のようになっています。

生後4ヵ月から1歳

新生児は一般的に1日16から17時間の睡眠が必要です。夜は9時間まで寝ることができます。

この年齢の赤ちゃんは、さらに必要な睡眠をとるために昼間によく昼寝をします。

お子さんが成長するにつれて、必要な睡眠時間は減っていきます。1歳になる頃までには、夜11時間、昼3時間くらい寝るようになるでしょう。

1歳から3歳

1歳か2歳の子どもは、1日10時間から14時間の睡眠をとります。

2歳から3歳になると、昼寝の時間が少なくてもよくなるかもしれません。子どもが小さいときに基本となるのは、1日最低でも10時間は寝ることです。

子どもの成長ホルモンの66%は眠りについた最初の1時間に放出されます。

4歳から5歳

この頃にになると、子どもは夜10時間から12時間寝るようになります。

ここからは、子どもが特に疲れていない限りは昼寝は必須ではなくなります。

しかしお昼ご飯のあとちょっと寝る分には構いません。この年齢では、学校でしっかり学ぶために十分な睡眠をとることが必要です。

6歳以降

子どもが成長するにつれ、必要な睡眠時間は少なくなっていきます。

6歳から8歳では、11時間から12時間必要ですが、10歳から12歳になると、普通は10時間あれば十分です。

13歳以降のティーンエイジャーは夜8時間から10時間の間の睡眠が必要になります。

年齢別の睡眠時間

良く寝ることの利点

睡眠は子どもにもティーンエイジャーにもとても重要です。十分な睡眠をとることで、毎日の活動や学校の課題をきちんとこなしていくのに十分なエネルギーを確実に得ることができるのです。

良く寝ることの利点を少し挙げてみました:

  • 集中力がより長続きする
  • 感情のコントロールができる
  • 態度がよくなる
  • 生活の質が良くなる
  • 学習の容量が増える

睡眠不足で起こること

十分に寝ることにたくさんの利点があるのと同じように、睡眠不足が子どもにもたらしうるとても悪い影響もあります。

よく悪影響がでるものには、エネルギー不足と学習能力の低下があります。

子どもの睡眠不足で起こることをいくつか挙げてみました:

  • 必要な睡眠時間よりも少ない時間しか寝ていない子どもは、学校での成績が悪い傾向があります。
  • 言語の発達のペースが遅くなります。
  • 睡眠が少ないことで、レム睡眠の一部を失っていることになります。この睡眠の段階は、記憶の作成の土台となっており、1日を通して学んだことを吸収するための時間です。レム睡眠は脳の回復にも必要なものとなっています。
  • 睡眠不足により免疫力が低下し、風邪やインフルエンザ、感染症などにかかりやすくなってしまいます。
  • 夜5時間しか寝ない子どもは、大人になって肥満になるリスクが2倍になります。
十分な睡眠をとることがとても重要です

子どもが寝るのを手伝ってあげましょう

は子どもが必要な睡眠時間を知っておかなければなりません。しかし、寝つきが悪いときは、睡眠のいい習慣を身に付ける手伝いをしてあげることが大切です。

子どもの身体が必要な睡眠をとる手伝いをするための方法を挙げてみました:

  • 快適なベッドで、薄暗く気持ちの良い温度の中で寝ることが子どもには重要です。
  • 子どもの寝る時間には、お客さんを迎えたり、ゲームをしたり、うるさい音楽を聴くなどといったことはせず、子どもの邪魔になることは避けましょう。
  • 日中にカフェインを含む飲み物は避けましょう。
  • 寝る時間を毎日同じにしましょう。
  • 毎日同じ時間に子どもを起こしましょう。子どもを寝かすときにあなたがそばにいなくても寝られるようにしましょう。

年齢に応じてお子さんが必要な睡眠時間がわかったところで、お子さんが必要な睡眠をとれるように手伝ってあげましょう。

なんといっても睡眠時間を十分にとれないと多くの悪影響があるので、以上のアドバイスを参考にして、今も未来も問題が起こらないようにしたいですね。


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