産褥期について知ろう!
産褥期とは、出産後の女性が身体的・感情的に回復するために休むべき時期を言います。6週間から8週間のこの時期、母親は特別な配慮の必要な変化を経験します。
赤ちゃんの誕生を迎えた後、母親たちは身体的・精神的なバランスを取り戻すために一定の時間が必要です。ですから産褥期には自身が回復するよう、また赤ちゃんとの新しい関係を満喫することができるように支援を受けるべきと考えられています。
つまり父親や家族が母親と赤ちゃんとのつながりをはぐくむ手助けに重点を置くということです。
産褥期の女性は感情的なアップダウンを経験しながら、新しい生活スタイルに慣れていきます。この時期は赤ちゃんへの授乳とお世話、そして自分自身のケアに専念しましょう。
産褥期に覚えておくべきこと
産褥期を迎える全ての女性には、次のようなアドバイスが役立つでしょう。
- 助けを借りましょう。この時期はどんな手助けの申し出も受け入れましょう。同時に必要な時はお手伝いを頼みましょう。
- 入院前に、できるだけ食事を準備し冷凍しておきましょう。出産後は食器洗いをしなくていいようにプラスチックのコップやお皿を使うのも一つの手です。
- 最初の40日間は休息が大変重要です。できる限り身体を休ませるようにしてください。十月十日の妊娠と出産の仕事を終えた身体を癒さなければなりません。
産褥期の身体的な変化
まず産褥期には、かなり大きな身体的な変化が見られます。例えば産褥期多汗と呼ばれる大量の汗をかく症状、母乳の生産によって乳房が大きくなること、脚のむくみなどです。
他に不都合な症状としては、出産後笑ったり咳をしたり急に動いた時などの尿漏れがあり、これはかなり一般的なことです。対策としては骨盤底筋の体操が効果があるでしょう。
また困ったことに、出産後の痔も大変一般的です。そのため新鮮なくだものや野菜、全粒シリアルなどを多く食べ、水をたくさん飲むことがおすすめです。
また悪露と呼ばれる膣からの出血があるのも普通で、完全になくなるまで少しずつ薄まっていきます。
産褥期は膣周辺が完全に回復するのに必要な期間なので、タンポンの使用や性行為を避けることが重要です。
出産とは、十月十日の妊娠を経て健康な人間をこの世に送り出すというだけではなく、人間を精神的に産み出すことである。
-ビクトリア・オカンポ-
お腹については過剰に心配する必要はありません。妊娠によって筋肉の一部が伸びることでボリュームが大きくなっています。
妊娠線は少しずつ色が薄くなっていくでしょう。ただし、完全に消えることはありません。
こういった場合、バランスのとれた食生活を送り、40日間の休息の後、適度なエクササイズを実行することをおすすめします。少しずつ段階的に以前の体形に戻っていくでしょう。
産褥期の精神的な変化
この時期には大変重要な感情的変化が起こります。赤ちゃんの誕生は母親の生活スタイルが180度変化することを意味し、この新しい状況に慣れるためにある程度の時間が必要となります。
これから先は、自分のこと、赤ちゃんのお世話、そして家事を両立するための時間も必要になります。そのためには父親や家族の支えが欠かせません。
そして新しい感覚を経験する敏感になる時期であることも確かです。赤ちゃんの泣き声や新しい優先事項があるという事実に気づいて睡眠に変化があるかもしれません。
人によっては、こうした日々の変化が原因で悲しくなったりうつ症状が現れたりする場合もあります。これは普通のことなのでうろたえず、今この時を楽しむように努めましょう。
母親になるということは簡単なことではありません。疲労から回復し、少しずつ新しい役割に慣れていくための時間が必要なのです。完璧な母親になろうとはせず、自分ができる範囲でやっていきましょう。
最後にくり返しますが、産褥期は母親が妊娠出産による疲れを癒し、赤ちゃんとの関係を築くための機会だということです。日々ポジティブに過ごすよう努め、赤ちゃんとの初めの忘れられない瞬間の数々を満喫することが大切です。