妊娠中期に起こる症状について
新しい命を授かってから、自分のお腹の中で10か月程の間大事に育てていくのはかけがえのない経験です。毎週のように身体が変化していき、妊娠初期、 妊娠中期 、妊娠後期と進んでいきます。
妊娠して最初の90日間は、ホルモンの変化が著しく、余計にエネルギーが必要となるので大変な時期と言えるでしょう。しかし 妊娠中期 の症状はそれほど辛いものではありません。
妊娠13週から26週までは身体の変化が激しいでしょう。
お腹と胸が大きくなっていきます。吐き気は治まってきますが、腰の痛みや皮膚の色に変化が見られ、便秘になりやすくなるでしょう。
この時期に体重増加をよく観察して、増えすぎないように気を付けるよう専門家は勧めています。
妊娠6~7か月までに、妊婦の体重が5~6キロ増える程度が理想的です。
妊娠中期に起こる12の症状について
妊娠中の症状が辛い人もいれば、不快な症状は少ししか経験しない妊婦もいます。中には全くそのような症状がない人もいます。
それでも妊娠中期によくある症状には、次のようなものがあります。
- 痛み。特に背中、骨盤、腰、脚に痛みを感じます。赤ちゃんの成長と共に、お腹の重量を背中で支えることになります。腰や骨盤のじん帯が、出産に必要な幅に伸びていき、そのとき痛みを伴います。
- けいれん。妊娠4か月に、よく足がつることがあります。これは神経や血管の働きによって、圧迫されるのが原因です。それが深刻になると、足のむくみや痛みを伴う深部静脈血栓症となることもあり、すぐに医師の診断を求めるようにしてください。
- 胸焼けや便秘。子宮が大きくなるとお腹や腸を圧迫し、食べ物や血液中の酸の運搬に変化を起こします。さらに消化器系に影響を与えるホルモン変化も、症状を悪化させます。胸焼けや便秘の症状を和らげるには、水分摂取を多めにして、果物やシリアルを食べ、軽い運動をお勧めします。
- 痔には気を付ける。便秘のせいで直腸静脈が圧迫され、妊娠中期に痔になりやすく、ひどくなることもあります。アルコールや辛い食事は避け、肛門付近の筋肉をリラックスする訓練をしましょう。
- 皮膚の色素沈着。妊娠中のお肌に変化が出たり、またもとに戻ったりすることがあります。顔のしみなどは、特に日光にさらされるとひどくなるので気を付けましょう。胸やお腹は伸びて乾燥しやすいので、かゆみを感じたり、妊娠線の原因となります。
- 正中線。おへそから縦に茶色の線が現れることがあります。メラニン色素の変化によって黒ずみが目立つようになるので、予防クリームを試してみると良いでしょう。
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妊娠中期の妊婦に起こるその他の症状
- 髪の変化。妊婦の髪の毛は、生理中と似たような状態になります。なるべく多く水を飲み、お肌には美容クリームや専用オイルを利用して、乾燥を避けるように心がけましょう。
- 汗。妊娠中期によく見られるのが、汗をかきやすくなることです。妊娠中は汗腺が広がる傾向があることが原因です。
焼けや便秘の症状を和らげるには、水分摂取を多めにして、果物やシリアルを食べ、毎日のウォーキングなど軽い運動をお勧めします。
- 心拍数上昇。心臓から供給される血液が増え、心拍数が増えると、動悸を引き起こしたり頻脈になることもあります。ストレスや、何か重いものを持ち上げることにより、心臓の機能に影響を与えます。なるべく落ち着いて、姿勢を良くするようにしましょう。
- 胸の変化。妊娠初期を過ぎると、胸が大きくなり重くなってきます。しかし4か月目に入ってから乳腺の発達が始まります。
- 乳首の周辺。モントゴメリー線と呼ばれる、ぶつぶつの乳輪線ができます。胸に流れる血液も増えるので、血管が以前よりも目立つようになることもあります。
- おりもの。この時期身体が自然に抗体を作り出し、透明または白っぽいおりものが普段よりも分泌されるようになるでしょう。これはあまり匂いがしないおりもので、膣に細菌が入るのを防止します。
- 口内の腫れ。歯みがきの際少し出血が見られることがあります。血流が増え、粘膜組織が腫れて、鼻血が出たり鼻づまりを起こしやすくなります。
- 不眠症。妊娠中期になると、胎児がよく動くので不眠症になることがあります。赤ちゃんはお腹の中で伸びをしたり、腕立て伏せをしているように感じられることもます。妊婦の体勢によっては、睡眠中に赤ちゃんの動きが痛く感じられたり、心地よくないこともあるでしょう。
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妊娠中期に起こる症状は人それぞれで、妊婦や赤ちゃんによっても違いがあります。
大事なのは症状をできるだけ和らげ、より幸せな妊娠期間にする努力をすることです。
最後に定期健診の際、気になることは医師に相談して、新たに出てきた症状の対処法を聞いてみることも忘れないようにしてください。