どうして妊娠線はできるの?
妊娠とは女性に様々な変化をもたらすものですが、それが「元に戻らないもの」であったとき、その変化がもたらす心へのダメージは大きく感じられるかもしれません。
子どもを出産するには、生活リズムも調整しなければなりませんし、とにかくあらゆる変化が付きまといます。そして、妊娠線もその一つです。
妊娠線ができることも母親になることの一部であると、理解している女性は多いのですが、それでもやはり、受け入れ難いことに変わりはないのです。
妊娠によって体中の皮膚、特にお腹周りが伸縮し、その結果妊娠線が現れます。
宿った命が成長するための空間を、確保しようとしているからです。
「妊娠線はあなたの身体を見苦しくしたわけではありません。強く逞しい母親トラと同じ、縞模様を与えてくれたのです。」
―作者不詳
良いニュースとしては、これらを防いだり抑えたりする方法はあるということです。
そのためには妊娠中、身体の中にも外にも水分を絶やさず、またマッサージをしてあげることで皮膚を労ることが重要なのです。
しかしそもそも、なぜ妊娠線が現れるのでしょうか。
妊娠線ができる理由
妊娠すると、女性の身体はその皮膚よりも早いペースで成長し始めます。すると皮膚にストレスがかかり、筋肉繊維の破壊に繋がって、多くの女性が恐れる妊娠線が発生するのです。
主に腹部または胸部にできやすいですが、腕・太腿・お尻にできることもあります。
模様は、赤や紫といった色で発生したあと、白・灰色へと変わっていきます。
女性の9割は、妊娠6,7ヶ月で妊娠線が発生します。
腹部に模様ができるかどうかは遺伝的要素が強く、母親が妊娠線を発現していたならば、その子どもにもほぼ発現すると言ってよいでしょう。
肌の色にも左右され、白い肌の人の方が早くからでき始めたり、強い模様になることがあります。
逆に暗い色の肌の場合、発生しても小さかったり、発生しないこともあります。メラニンを多く含む肌の方が、柔軟性があるのです。
予防をするための方法はあるにはありますが、実際にあなた自身に効果があるかどうかは誰にも分かりません。
必ず効き目があると科学的に証明された対策法は存在していないからです。ただ、時間とともに模様は薄れていってくれるということは、心に留めておくと良いでしょう。