母親のバーンアウト症候群

母親のバーンアウト症候群

最後の更新: 22 6月, 2018

母親である事は無論価値あることですが、時には過酷な労働にもなり得ます。母親のバーンアウト症候群は、母親になることがいかに難しいかをあらわす良い例かもしれません。

バーンアウト症候群は、子供を育てる多くの女性に影響を与えかねないものです。赤ちゃんの世話をする責任、それに伴うストレスや疲労のためにが原因と言われています。

この病気の特徴は慢性のうつ状態を伴うことです。最も重篤な場合、望ましくない結末を迎える事もあります。

それ故に単なる疲労や一時的なうつ状態よりもはるかに深刻な問題です。

この症候群は、繰り返し受けるストレスが蓄積する事から生じる生理学的、感情的および精神的疲労の結果であると言われます。

母親のバーンアウト症候群の最も顕著な症状は、睡眠障害、衰弱、慢性疲労、消化器障害、頭痛および背中の痛みです。

母親のバーンアウト症候群の段階

1.精神的疲労

人はそれぞれ身体と心にスタミナがあります。

母親である責任は、限界を超えて、身体と精神のエネルギーを吸収してしまいます。

この段階では、母親は抱える無数の仕事に対して苦痛を感じるかもしれません。

母親のバーンアウト2

2.感情的な分離

幼子を守り育てるために、母親は自分を殺し、メカニズムに組み込まなければなりません。

日々の仕事を本来あるべき感情を伴わず、機械的にこなすうちに、母親は、自分が、子供や、夫、日常から遠く離れていると感じてしまいます。

3.現実

疲労の最終段階は最も懸念されるべきものです。この段階では、理想的な母親像と自身が体験している現実の母親が大きく乖離しているように感じます。

つまりは、理想化された完璧な母親と現実との衝突が起こるのです。

この混乱の中では、自身が母親として失格だと錯覚するかもしれません。自信を失い、子供に向かって暴力的な行動に走るかもしれません。

主な原因

社会的な仕事のように母親としての仕事をこなしていても、周りから正当な評価が得られない事があります。

また、社会復帰した女性には、家庭の厳しい状況に対峙する十分な時間や、エネルギーがないかもしれません。

時には完璧さを追求することによってエネルギーをすり減らす場合もあります。完璧なんてものは存在しないことを覚えておいて下さい。

完璧な母親になろうとしないでください。母である役割とその膨大な責任を果たすために、周りの人からの理解と助けが必要です。

大きな失望

現実に母親である事と理想の母親とはまったく異なります。伴う困難と責任は言葉では表せないほど膨大です。

「理想的な母親像」を抱かないことが重要です。現実の母は、良い面もあれば悪い面もあるものです。

“完璧な母親になる方法はないが、良い母親になりたければ、方法は何百万通りもある”

– ジル・チャーチル –

バーンアウト症候群になる可能性を抱える人は?

誰がバーンアウト症候群になりやすいという、典型はありません。

実際に社会的位置を問わずに全ての母親はバーンアウト症候群になりえます。また、母親としての経験の深浅も問いません。

バーンアウト症候群はいつでも起こりうるものです。それが出産の直後なのか、数ヶ月後なのか、はたまた数年後なのかは誰にもわかりません。

母バーンアウト3

双子の妊娠や、年齢差の近い子供が数人いることなどはバーンアウト症候群の危険因子の一つです。

このような場合には、単純に母親の負担が増加し、身体の疲労につながる可能性があります。

また、特にシングルマザーには、必要なサポートが不足する場合が多く、この症候群に苦しむ危険性が高くなります。

改善策

改善するために、重要かつ効果的な方法は、完璧な母親はいないという認識を持つことです。

周囲の人に気持ちを打ち明けることをためらう必要はありません。無論、あなたの経験を他の母親と共有するのも良いでしょう。

専門家の助けが必要だと感じたら、心理カウンセラーに相談してください。

母親の責任を一人で抱え込まず、夫や家族に委ねてみましょう。

シングルマザーの場合にも、家族や友人にサポートを頼むこともできます。保育所も力を貸してくれるでしょう。


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