妊娠中のウォーキング:速さは?距離は?

歩くことは妊婦に良いとされています。基本的には医師と相談の上で距離を決めるべきですが、その前に心に留めておいて欲しいポイントがあります。
妊娠中のウォーキング:速さは?距離は?

最後の更新: 24 6月, 2018

この記事では、妊娠中のウォーキングが健康な体重維持や出産の助けとなることについて説明します。

妊娠中にも適度な運動を続けることは、健康に非常に良いとされます。しかし、過度な運動や、母体に負担をかける活動は、赤ちゃんの健康と成長を危険にさらす可能性があります。

多くの女性はそれを念頭において、散歩だけでなく、ヨガやピラティスなどの活動に取り組んでいます。

妊娠中に歩くことの利点

ウォーキングは簡単で比較的穏やかな運動です。年齢、体重、体力に関係なく、誰もが気軽にできる運動です。

また、わざわざジムや特定の施設に出向く必要もありません。いつでもどこでもウォーキングできます。

実用的、シンプルでお金がかからないという利点以外にも、妊娠中の歩行は妊娠中の女性の健康に幾つかの利益をもたらします。重要なポイントを以下に示します。

妊娠中におこる体重増加の管理

ウォーキングは、身体に大きな負担をかけることなくカロリーを燃やすことができる有酸素運動です。

定期的なウォーキングは、妊娠中の女性が健康体重を維持し、糖尿病や高血圧等、肥満に関わる疾患を予防することができると言われます。

循環機能の改善

ウォーキングは、血液の流れを改善し、浮腫を予防するのに役立ちます。

妊婦の場合、より良い循環が足や足首の浮腫みを引かせ、痔や手根管症候群のリスクを低下させます。

妊娠中のウォーキング1

心拍数及び呼吸を整える

妊娠中の体重増加による圧力は、呼吸および心拍数の変化につながります。

バランスの取れた呼吸リズムを維持し、心臓、血管の疾患を予防するためにも、ウォーキングは欠かせない友人になり得ます。

健康的な妊娠のために、自尊心を高める

妊娠中には、ホルモンバランス等の生理学的変化を経験すると考えられます。こういった変化は感情的な浮き沈みに関わり、自尊心を損なわせる危険もあります。

定期的な運動によってエンドルフィンが放出され、気分を安定させることができます。

安産と産後の回復スピード

歩行中に骨盤がリズミカルに動くことで、周辺の筋肉を発達させます。

同時に、骨盤の動きは出産の瞬間に向けた拡張を促すことができます。

また、妊娠中のウォーキングは脚の筋肉を強化し、体力を維持するのにも役立ちます。

つまり、妊娠中に増えた体重を支えることや、出産に向けた体の基盤を形成します。

並びに、妊娠中のこむら返りを緩和し、陣痛を抑制する手助けにもなります。

初めての出産では、産後の回復についても恩恵を受けることができるでしょう。

習慣的な運動によってもたらされる引き締まった筋肉や、健康的な身体は産後期間の痛みを和らげるためにも有用です。

妊娠中の女性は毎日どのくらい歩くべきか?

妊娠中の女性が歩くべき距離は、個々の特徴および妊娠の段階に依存します。過剰な体重増加を防ぐための最低目標は1日30分です。

しかし、妊娠8ヶ月間まで、1日1時間歩くことでより大きな実感を得られるかもしれません。

60分間のウォーキングといっても、ペース配分をしながら短距離歩行を3〜5回繰り返したり、必要に応じての休憩する時間も含まれます。

運動中に水分を補給することを忘れないでください。これは母体にとって特に重要です。

多くの医師が最後1ヶ月間は、1日少なくとも2時間歩くことを推奨しています。

しかし、これは120分間続く苦行を意味するものではありません。時間を分け、休息する時間を取って行いましょう。

妊娠中のウォーキング2

どのくらいのペースで歩くべきか?

自分の身体は自分が一番知っています。歩く理想的なペースは、日常どれだけ運動しているかによって異なります。しかし、少しずつ徐々にペースを上げることが重要です。

妊娠中の運動は中程度、習慣的、およびリズミカルでなければならないことに注意してください。

歩いているときに呼吸困難、疲労、不快感、身体の重さを感じる場合には、ペースを落とすか、中止してください。

最後に、新しい習慣を開始する前に医師に相談することを忘れないでください。健康な妊娠とポジティブな生活習慣のキーポイントは、運動とバランスの取れた食事を取ることに他なりません。


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