子どもが言い訳をして学校に行きたがらない時はどうすれば?

常に拒絶し言い訳をし続ける子どもには、いかなる活動や義務も拒否してしまう心配で深刻な理由が隠れているかもしれません。
子どもが言い訳をして学校に行きたがらない時はどうすれば?
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 07 4月, 2019

子どもが学校を休むために言い訳をしていないか、そしてなぜそのようなことをするのか詳しく見ていきましょう。

学校を休むために最もよく使われる言い訳

学校に行く直前に子どもがおなかが痛いとか、頭が痛い、喉が痛いなどと言うことがあります。このあからさまな病気は子どもを学校に行かせないであげると治りますが、次の日の朝再発してしまうでしょう。

また、子どもは泣いたりかんしゃくを起こりたりすることで不満を表現するかもしれません。より年上の子どもの場合、起きるのを拒否する、学校に行く準備をしない、家や学校から抜け出す、機嫌が悪いなど、より難しいものや親に対して攻撃的な行動をとったりするかもしれません。

なぜ言い訳をするのか

学校に行かないための言い訳の原因には内部的なものと外部的なものがあります。それぞれのタイプの原因について見ていきましょう。

内部的な原因の言い訳

まず、お子さんは親のいる安全な場所や家を離れることに不安を感じたり、身がすくむような恐怖を感じているのかもしれません。例えば、お子さんはあなたと一緒に家にいないと何か悪いことが起こるのではないかと思っているかもしれないのです。

迷子になってしまって、あなたのことを見つけられなくなってしまうと思っているのかもしれません。自分がいない間に親が死んでしまうと思っていることさえあります。

また、家族の状態のせいであることもあります。離婚や虐待、DVなどがあると、家を出ることに恐怖を覚えるかもしれません。親がけんかしないようにしようとし、親の注目を得るために言い訳を探そうとするのです。

他にも、子どもに診断未確定の学習障害などがあることもあります。

さらに、より年上の子どもの場合、学校に行くより家にいる方が居心地がいいと思っているのかもしれません。遅くまで寝て、インターネットやテレビを見て、ゲームやその他の好きなことをしたいと思っているのです。

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外部的な原因の言い訳

他にも社会的な要因が理由のものがあります。この場合、子どもはバスに乗ったり、黒板に字を書いたり、先生やクラスメートの前で話したりする状況を怖がっているのです。失敗することを恐れているので、それを避けるための言い訳をするのです。

他にも対人関係の問題もあります。小さな子供の場合、自分を不細工だとか、悪い子だとか、誰も一緒に遊んでくれないなどど思ってしまうのです。

さらに、脅しや恥をかかせられるような扱いに苦しんでいる可能性も大いにあります。 これは青少年に最もよく見られる問題です。先生や親はできるだけ早くいじめを止めるために協力しなければなりません。

また、身体的な変化も起こります。若者は太りすぎややせすぎな自分の体の見た目をきにします。これが低い自尊心につながるのです。

女の子の場合、早く始まる、または明らかな発達が苦痛になります。こういった不安にホルモンの変化も合わさります。さらに、この新しい段階ではもはや年上で経験豊富な子どもではなくなります。一番若く、一番経験の浅いティーンエージャーになるのです。

「より年上の子どもの場合、学校に行くより家にいる方が居心地がいいと思っているのかもしれません。」

言い訳をしやすいとき

学校を休むために言い訳をすることは、とてもよくあることですしいつでも起こりえます。しかし、5~7歳と10~13歳のときに最もよく起こります。

実際、25%の学校へ行く年齢の子どもが、いずれかの段階で学校を休むための言い訳をすると言われています。

小さい子では、休みの期間や短期間の病気をした後などに起こるかもしれません。これは家族との絆を深める時間がたっぷりあったためです。また、親戚が亡くなったり、転校したり、引っ越ししたりしたあとなどにも言い訳をすることがあります。

親への9つの実践的アドバイス

お子さんが言うことが単なる言い訳だと考える前に、以下のことを考えてみてください:

  • 言い訳の原因を特定しようとしてみましょう。
  • 言い訳として最もよく使われている症状をしぼりましょう。熱や頭痛、胃痛、吐き気や嘔吐などです。こういった問題の程度と頻度を観察し、それが本当かどうかを見ましょう。
  • 忍耐強く、怒らないようにしましょう。
  • すぐに否定的な反応をしたり、子どもの恐怖には根拠が無いと言ったりしないようにしましょう。理由を理解せずに教室に無理に行かせないようにしましょう。
  • 常に恐怖を抱いていると、将来不安障害や恐怖症、パニック発作などのきっかけになってしまうということを覚えておきましょう。
  • 学校は家の守られた環境とは違うので、子どもにたくさんの不安を引き起こすということを覚えておきましょう。それが学校を休むための言い訳につながるのです。
  • 子どもを叱ったり子どもの気持ちを軽んじたりせずに、状況に取り組みましょう。こうすることで問題が悪化するのを防止できます。
  • 先生、学校の友達、兄弟と協力して、状況に一番いい方法で対処しましょう。
  • 精神科やその他の専門家があなたのケースに合った実践的な提案をしてくれます。あなたは一人ではないということを忘れないでください。

頻繁な言い訳の原因になる可能性のある問題

子どもが学校を休むためにしつこく言い訳をすると、心配な状況になります。こういった場合、メンタルヘルスの専門家のサポートを求めた方がいいでしょう。これがお子さんの成長全体にとても重要であるということを忘れてはいけません。

恐怖や不安のために学校に行かなくなってしまうと、深刻な学力の問題や社会的な問題を引き起こす恐れがあります。長い目で観ると、勉強を完全にしなくなってしまったり、犯罪行為をしたり仕事を維持できないために経済的な困難に陥るかもしれません。

社会的孤独や結婚の問題もまた結果として考えられます。大人になってからは、こういった状況は不安やうつ、パニックや人格障害などを引き起こす恐れがあります。

学校に行かないための言い訳をすることは、学齢児童にはとてもよくあることですが、その原因を探そうとしなければなりません。この状況をうまく処理できれば、お子さんは学校をめいっぱい楽しみ、ずっと落ち着くことができるでしょう。


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