ご褒美や体罰に頼らずに子どもを教育する方法とは?

モンテッソーリの考え方では、ご褒美や体罰なしに教育する方法があるそうです。ぜひあなたの教育法の参考にしてみてください!
ご褒美や体罰に頼らずに子どもを教育する方法とは?
Mara Amor López

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Mara Amor López.

最後の更新: 27 12月, 2022

両親なら誰でも何度か立ち止まって、どう教育すべきなのか自問自答したことがあると思います。子どもへのご褒美や体罰というのは良いことなのでしょうか、それとも逆効果なのでしょうか。モンテッソーリの教育方法において、ご褒美と体罰についてどのような見解あるのか一緒に見ていきましょう。

「子どもが何か悪いことをした時に体罰を与えたら、子どもが不安になってしまうのではないか?」などと親として心配することもあるかもしれません。他にも「子どもが正しいことをした時にご褒美をあげると、良い行動やポジティブなことを繰り返すのはご褒美がもらえるから」ということにもなり兼ねません。

モンテッソーリの考え方では、ご褒美や体罰なしに教育する方法があるそうです。ぜひあなたの教育法の参考にしてみてください!

 

ご褒美や体罰なしで教育するヒント

家庭環境を整える

モンテッソーリ教育では、子どもが現実的な体験を通して自立して学習することができるように、家庭環境を整えることが非常に重要です。

子どもが自分の周りの環境と接触を持つ瞬間から、すでに正しい環境を設置しておくことが大事なのです。子どもの成長と共に、文字や数字を学習し始めるので、それに伴ってもっと上級の教材が必要になってきます。これら全ては子ども達が生まれつき持つ好奇心を育てるのに不可欠です。

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子どもの自律性を伸ばす

子どもの学習に付き添いながら見守るようにしましょう。子どもの自律性を伸ばすために必要な距離を置いて、間違えることがあったとしても、そこから学ぶ経験をさせてあげるのです。幼少期でも大人になってからでも、実生活の中で効果的に活躍していくには失敗をすることも必要になってきます。

ご褒美や体罰を与えずに結果を受け入れる

モンテッソーリ教育メソッドにおいて、子ども教育の基本となっているのはご褒美と体罰に関する考え方です。

この子ども尊厳の子育て方法では、どのような状況であっても「ご褒美」や「体罰」という言葉を使わないという教えがあります。その代わりに、子どもの行動によって起こる結果について話しをしなければなりません。例えば、子どもが遊んだおもちゃを片付けたくないとしましょう。

  • 体罰。「おもちゃを片付けなければいけないのにしなかったから、テレビを見てはダメ。すぐに寝なさい。」
  • ご褒美。「寝る前に、おもちゃを片付ける間だけ少しテレビを見てもいいよ。」
  • 結果。「遊んだ後おもちゃを片付けたら、少しテレビを見る時間があるね。でもおもちゃを全部出して遊んでいると、後で片付けるのに時間がかかってテレビを見る時間がなくなる。そうするとその後は寝る時間になってしまうね。」

この例で分かるように、最終的には同じ結果に行き着きます。子どもがやるべき事をやれば寝る前にテレビを見ることが可能ですが、それをしなければテレビの時間がなくなってしまうのです。

ここでの違いは、それを親がどのように言うかという点です。そこで子どもが片付けを義務として捉えずに、テレビを見たり遊んだりする時間を確保するためにすることだと見れるように導くのです。

 

ご褒美や体罰を与えずに子どもを教育する利点

やる気を起こす

何度もやるように言われたからやるのではなく、子どもが自分のために何かをしたいと思うようになります。そこで自制心、責任感、自発性が養われるようになるでしょう。

満足感が増す

子どもがご褒美や体罰なしで日課をこなすことができると、自分に自信が持てるようになり満足感が増すことを実感できるでしょう。

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子どもの自己能力が刺激される

子どもの自律性を伸ばす機会が与えられるので、結果を通した子育てによって自己能力が刺激されます。

自信が持てるようになる

事の成り行きを理解する教育では、子どもの自尊心が高まり自信が持てるようになるでしょう。

協力関係が強まる

子ども達が年齢に合った役割を果たし協力することを覚えると、コミュニケーションが高まり、家族全体での協力関係が強まります。

ご覧の通り、モンテッソーリ教育の方法を上手く利用すれば、両親に協力してくれる明るく幸せで自信のある子どもが育つのです。ここでご紹介したように、ご褒美や体罰を与えずに教育することは充分可能なのです。さあ、あなたはこれからどのような子育ての道を歩んでいかれるでしょうか?


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。