自宅待機を子どもと乗り切るためのアドバイス:おうち時間

自宅待機中の期間は子どもにとって身体的にも精神的にも困難な状況になりえます。子どもがこの状況を乗り越えるのを助けるのに役立つガイドラインもあるのでご紹介します。
自宅待機を子どもと乗り切るためのアドバイス:おうち時間
Elena Sanz Martín

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz Martín.

最後の更新: 27 12月, 2022

学校の閉鎖や自宅待機など、程度は異なりますがコロナウイルスの拡大を防ぐために各国で対策がとられています。この複雑な状況は、様々なレベルで私たちに影響を与えています。しかし私たち大人は子どもに比べてこの状況に対処するためのツールをより多く持っています。ですので、子どもがこの自宅待機を乗り越えるのに役立つアドバイスをご紹介したいと思います。

子どもにとって、これは全く新しく不思議な状況であり、不安や恐怖を感じてしまうかもしれません。何が起きているのか理解できない場合、または必要な心のサポートを家族から得られない場合などは特にそうです。混乱し、圧倒され、退屈し、家を出ることができないという事実に負担がかかりすぎてしまうこともあるでしょう。

そこで、自宅待機中の毎日を子どもにとってより楽しめるものにするためにできることを考えてみました。

子どもが自宅待機を乗り越えるためにできること

1.衛生面への注意を払うこと

家を離れることができないので、毎日パジャマで過ごして基本的な衛生面を無視してしまいがちになるかもしれません。しかし、こういった小さな行動が感情的なウェルビーイングに大きな影響を及ぼすのです。ですので、毎朝朝ごはんを食べたら、歯を磨いて髪をとかし、普段着に着替えさせましょう。

もちろん、着飾ったり制服を着たりする必要はありません。快適な服を着るだけでいいので、必ず毎日着替えをするようにしましょう。

また、日々ベッドを整えたり部屋を片付けるなどの習慣も維持するようにすることが大切です。きれいで整頓された環境があると、落ち着いた心の状態を保ち、集中力を高めることになるからです。

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また、外出しなくても、普段と同じようにお風呂に入り、髪を洗うようにすることが大切です。自分の体や環境に無関心になると、遅かれ早かれ内側から不快感が湧いてきます。

また、お子さんの精神衛生にも注意を払うことが大切です。家で話す内容がコロナウイルスの話題だけにならないようにしましょう。そして、コロナウイルスについて話すときにはポジティブな視点から話すようにしましょう。子どもを恐怖でいっぱいにすることは逆効果なだけです。

2.バランスの取れたルーティーン

ルーティーンに従うことは子どもにとって本当に役に立ちます。日々の生活がしっかりしているという感覚や安心感を与えることができるからです。ですので、スケジュールを作って自宅待機の間に行うアクティビティを実施することが大切です。

例えば、午前中は学校の課題をする時間にし、午後は余暇活動に使ってもいいでしょう。また、子どもはエネルギーを燃やさなければならないので、運動する時間も確保する必要があります。限界があるのは明白ですので、クリエイティビティを発揮してテクノロジーツールを使いつつ工夫してみましょう。

インターネット上でも子どもができるさまざまな運動を見つけることができます。例えば、ダンスの振り付けを覚えてそれを発表するのもいいですね。ゲームコンソールの中にも体を動かすようなものが含まれているものもたくさんあります。

また、一日数時間新鮮な空気を吸い、太陽光に当たることも大切です。家に庭がない場合は、窓のそばやバルコニーでできるリラックス活動を行うといいでしょう。例えば本を読んだり塗り絵をしたりなどです。

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そして子どもの恐怖や緊張を和らげるために、リラックステクニックや瞑想テクニックを利用するのもいいでしょう。自宅待機の間にお子さんに良い影響を与えてくれる、さまざまな種類のものがありますよ。

3.一人の時間

そして最後に指摘しておきたいのが、家族と共に過ごす時間は素晴らしいものですが、自分一人になる時間も必要だということです。一日中一緒に過ごすと、イライラしたりいっぱいいっぱいになってしまいやすくなります。ですので、お子さんにも距離を置いて一人で遊ぶ時間を与えましょう。

自分の部屋で遊んだり、一人で本を読んだり、楽しくて子どもを豊かにしてくれる新しいスキルを学んだりさせてもいいでしょう。例えば、レタリングや折り紙などがおすすめです。

最後に、できるだけ毎日の生活を規則正しく、変化をつけ、バランスがとれたものにしようとしてみてください。お子さんが心と体を常に使えるようにして、やらなければならないことをしつつもリラックスできるようにしましょう。

お子さんにできるだけ落ち着いてポジティブな環境を提供し、この状況も永遠に続くものではないということを心に留めておきましょう。


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