健康診断を受けるべき7つの理由

若い世代には、毎年の健康診断を受けていない人が多くいます。実際、25歳から44歳の人は、少なくとも推奨される頻度では受けていないと推定されます。今回の記事では、なぜ定期的に健康診断を受けるべきなのか、その理由について見ていきましょう。

男性、独身者、病気や合併症の既往がない人が、健康診断を受信しない人の大半を占めます。逆説的に聞こえるかもしれませんが、これらのグループに所属する多くは、肥満、喫煙、座りっぱなしの生活、偏った食事など、特定の症状のリスクグループに入っています。それでは、健康診断の受診をすべき理由を見てみましょう。

健康診断を毎年受けるべき7つの理由

大抵の場合、症状や病気の兆候を感じたときに初めて医者に行く人が多いのではないでしょうか。また、健康上の問題が部分的または完全に現れたときにも受診するという方が多いと思います。健康診断の目的は、このような症状が現れることを予測し、適切な対処や治療を行うことです。

実際、専門家は、定期的な健康診断の目的は、病気や関連する危険因子を発見し、罹患率や死亡率を減らすことであると述べています。このことを念頭に置いて、年に一度の健康診断を受けるべき7つの理由をご紹介します。

1. 健康問題の管理

年に一度健康診断を受けることで、自分の健康状態を把握することが可能になります。正確な診断を受けることが重要なので、定期的に健康診断を受けるとよいでしょう。

診察では、医師が不健康な生活習慣を評価し、その結果に基づいて提案を行います。現在の生活習慣が原因でさらされているリスクを知ることで、それを変えようという意欲を持つことができます。生活習慣の積み重ねによる悪影響を避けるために、年に一度の健康診断に勝るものはありません。

2. 健康リスクの診断

定期的な健康診断では、考えられる健康リスクを発見することができます。近年、CT（コンピュータ断層撮影）やMRI（磁気共鳴画像装置）が健康診断に導入されています。CTは磁石と電波、AC-DCコンバーターICを搭載した集積回路などの各種半導体を用いて、身体の断面像を撮影するものです。

この診断技術の進歩により、現在の体の状態だけでなく、将来の危険因子も判断することが可能になりました。なお、表面的な検査では必ずしも客観的な評価ができないため、将来的なリスクを判断するためには、より詳細な分析が必要な場合もあります。

3. 生活習慣の評価

健康診断の結果をもとに、健康に関する計画を立てることができます。今は異常がなくても、月日が経つにつれて体の状態が変化することもありますので、 生活習慣を見直し、健康的な生活を送るための良い機会になります。二次検査や再検査が必要な場合は、すぐに専門機関へ行きましょう。

4. 病気や症状の早期発見

客観的な症状がなくても病気が体に潜んでいることがあります。健康診断では、病気を未然に防ぐ「一次予防」と、病気を早期に発見する「二次予防」を行うことができます。

特に、がん、高血圧、糖尿病などの生活習慣病は、初期には自覚症状がないことがほとんどです。いずれも早期に発見できれば、予後や管理は格段に向上します。

5. 健康的なライフスタイルを送るための動機付け

上記で説明したように、乱れた生活習慣のリスクは、その結果が現れるまで気づかないことが多いものです。専門家の助けを借りて、現在の健康状態と、それが将来もたらすであろう結果を評価することは、改善のために重要な変化を起こす動機付けとなります。

例えば、スポーツをする、バランスの良い食事をする、禁煙する、アルコール摂取量を減らす、娯楽用薬物を避けるなど、生活習慣を改善するモチベーションを上げることができます。また、特定の習慣をすでに持っている場合、その習慣のおかげで体が健康であることを証明できるため、それを維持する動機付けにもなります。

6. 医療記録をつける

ほとんどの人は、医療記録を持つことの重要性を過小評価しています。この記録によって、医療専門家は患者の健康状態に関するあらゆることを、過去も現在も考慮に入れて評価することができます。したがって、過去と現在の関係を考え、推論を行い、勧告と治療に基づいて予測を行ったりできるので、医療記録を残すことは、すべてあなたの健康のためなのです。

7. 医療スタッフとの親密な関係が築ける

最後に、定期健診を受けるもう一つのメリットは、医師との信頼関係が構築されることです。タブー視されているように感じる健康問題を打ち明け、病院への恐怖心を捨て、必要であれば医療機関を受診するよう勧めてもらえ、自分で薬を選ばなくてよくなるのです。

このように、年に一度の健康診断の受診はとても大切なことです。専門家が指摘するように、検診は害よりも益の方が大きいのです。自分の判断で結果に一喜一憂せず、資格を持った専門家の判断を仰ぎましょう。早期発見することが常に最良の選択であることお忘れなく。