授乳中のカフェイン摂取が赤ちゃんに与える影響

妊娠中や授乳中の過度のカフェイン摂取は赤ちゃんにとってはよくない影響を及ぼす場合があります。この時期のカフェインの量には制限を設け、赤ちゃんの健康に害がないようにしましょう。
授乳中のカフェイン摂取が赤ちゃんに与える影響

最後の更新: 03 2月, 2019

コーヒーやカフェインを含む飲み物を楽しむお母さんも多いはずです。しかし、そのカフェインが赤ちゃんに与える影響について詳しく知っていますか?

妊娠中は過度のカフェインの摂取は流産や未熟児、出産時の赤ちゃんの体重に直接影響します。

出産後、授乳中の赤ちゃんへのカフェインが及ぼす影響については様々な憶測が飛び交っています。授乳を始める際に、カフェインが赤ちゃんに与える影響について考える方も多いでしょう。

カフェインの摂取そのものは禁止されていませんが、赤ちゃんが口にする母乳にそのカフェインが含まれることがあるということを認識しておくのは大切です。実際のところ、多くの専門家がカフェインを含む飲み物の代わりに水かナチュラルなフルーツジュースにすることを勧めています。

カフェインが授乳中の赤ちゃんに与える影響

米国小児科学会の専門家たちは授乳中のコーヒーに害はないと考えているものの、それが過度の摂取となると悪い影響を及ぼす可能性があると述べてます。

  1. 不眠症や睡眠に関わる問題
  2. 不安
  3. イライラ

授乳中の赤ちゃんは、母親の摂取するカフェインの7%から10%を取り込んでしまうことがあるのです。

また、他の赤ちゃんよりもカフェインに対してより敏感な赤ちゃんがいると言うことも知っておくべきでしょう。ですので、上記の影響よりもっと強い影響を受ける赤ちゃんもいるということです。

 

さらに、赤ちゃんの体はカフェインを除去する能力をまだ発達させていませんので、一度取り込まれたカフェインは赤ちゃんの体内に長く残ることになります。

授乳中のカフェイン摂取が赤ちゃんに与える影響

コーヒーと授乳に関する研究

ブラジルのペロタス国立大学のイナ・サントス氏は生後3ヶ月の赤ちゃんたちにカフェインが与える影響についての研究を行いました。

適度な量のコーヒーを母親が毎日摂取した場合であれば、赤ちゃんの機嫌や睡眠のパターンに影響はないという研究の結果はペディアトリクス(Pediatrics)という雑誌にも発表されました。

この研究結果は授乳中の母親900人にカフェインの摂取と生後3ヶ月の赤ちゃんの睡眠状態についてインタビューを行うことで明らかになったそうです。

妊娠中のカフェイン摂取を認めた母親たちを含まない被験者のうち、14.3%の母親たちが授乳中に過度のカフェインを摂取していたことを認めました。

しかし研究者たちはカフェインの摂取と赤ちゃんの睡眠障害をつなげる直接の関係性は見つけることができませんでした。そして、妊娠中や授乳中であっても適度な量のカフェイン摂取であれば、赤ちゃんにも母親にも安全であると言う意見を残したのです。

授乳中に摂取された過度のカフェインは、素早く母乳に流れ込みます。

授乳中に飲んでも大丈夫なコーヒーの量は?

研究によると、約90mlから約100mlのコーヒーであれば、母乳にはカフェインが検知されないとしています。専門家は、1日に多くても約300mlまでの摂取を勧めています。

コーヒー カフェイン 授乳中 出産後

母親がこの量を守ることができれば、赤ちゃんの機嫌や睡眠に影響するほどのカフェインは赤ちゃんには届かないはずです。

コーヒーに関してお話ししてきましたが、その他の食べ物や飲み物にもカフェインが含まれていることを覚えておきましょう。私たちが口にする全ての食べ物の原材料に常に注意を払い、カフェインを含むものを摂取していないかどうかを気をつける必要があります。

赤ちゃんの体は繊細ですので、過度のカフェインによって大きなダメージを負う場合があります。カフェインの摂取量を適切に保つことで自らの、そして赤ちゃんの健康を気遣いましょう。

難しいかもしれませんが授乳はいつか終わりが来ます。楽しみを犠牲にしなければいけないように感じるかもしれませんが赤ちゃんのために我慢しましょう。なぜなら赤ちゃんにはそれ以上の価値があるからです。


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