ぎゅっと指を握る赤ちゃんの反応

他にも、大人になるまで続く条件作用として、くしゃみ、あくび、せき、吐き気やまばたきなどがあります。
ぎゅっと指を握る赤ちゃんの反応
Elena Sanz Martín

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz Martín.

最後の更新: 24 11月, 2018

赤ちゃんは自分の手の近くに来たものを、ほぼ必ずと言っていいほどぎゅっと握る傾向にあることに気がついたことがありますか?これは反射作用で、赤ちゃんの神経系統がきちんと機能している印でもあります。

生後一週間には、手に触れるもの、手のひらの近くに感じるもの全てに手を閉じる時期があります。これがぎゅっと手を握る反射作用です。初めは無意識に行うものですが、じきに意図した行動へ変化していきます。

赤ちゃんの柔らかい手に触れるほど、胸がキュンとするものはありません。しかし、赤ちゃんが手の届くもの全てに触れようとし始めると、ますます可愛らしくなります。これは、赤ちゃんにとって自分の周囲との初めての接触なのです。あなたの指、小さなおもちゃや、あなたの髪の毛などです。

髪の毛を掴まれた時に初めて、どれだけ強く手が握られ、この赤ちゃんの反射運動による力の強さを思い知ることになります。実に、指をつかませた状態では、赤ちゃんを立たせることすらできることです。それでも指は離しません。

この反射運動の興味深い点は、これが手に限らないことです。足の裏をさする何かがあると、足の指がまるでそれをつかもうとするかのように曲がるのを見ることができます。

専門家によると、これは人の進化に関わる特徴だと言います。私たちの先祖が、全身に毛があった時代に、危険が及んだ場合には赤ちゃんが母親にしっかりと捕まることができるようにするためだったと言われているのです。

赤ちゃん ぎゅっと指を 握る

ぎゅっと指を握る条件運動の特徴

以下のような特徴が見られます。

  • 他の条件作用と同様に、これは刺激に対して無意識に起こるものです。手や足に起こります。
  • 生後1ヶ月から2ヶ月に起こります。
  • 神経系統がきちんと機能しているサインです。
  • 生後3ヶ月になると弱まりますが、動きやコントロールが良くなります。
  • 生後4ヶ月以降、距離感はまだつかめませんが、感覚はもっと発達し、意図して手を握るようになります。ここから体の動きはますます発達していき、自分の欲するものにフォーカスしてそれらを手にすることができるようになります。
  • 足の反射作用は、手よりも若干長く続きます。(3ヶ月から6ヶ月ほど)

この条件運動をどう促すか?

この運動を促すために、毎日できるとても簡単な練習があります。一番簡単な(だからと言って効果が一番少ないわけではない)ものが、赤ちゃんの手のひらに指を当てて、握らせてあげるというものがあります。

また、足の条件運動も同様に促すことができます。指やペンを足の裏に当てて指の反応を見ます。足に触っているものを握ろうとするかのように、足の指が曲がるようであれば、きちんとした足の条件運動が起きている証拠です。

一方で、赤ちゃんの可動性への刺激を早期に与え、新たな感覚に気づかせてあげることが可能です。

手足を動かす全ての動き、新しい感覚を試してみる、愛撫してあげる、リラックス運動など、全てのことが、赤ちゃんにとって自分の体を認識することに繋がります。そしてそれが、さらなる動きへと繋がるのです。

赤ちゃんに色々な動きをさせるように促すための、毎日できるとても簡単な練習があります。

また、聴覚や視覚がちょうど目覚めるこの時期に役立つ素晴らしい味方が、音楽、カラフルなおもちゃや光です。

赤ちゃん ぎゅっと指を握る

赤ちゃんに見られる、その他の一般的な条件運動

ぎゅっと指を握る条件作用の他にも、生後1ヶ月に見られるものがあります。

モロ反射:生後直後から見られます。頭を宙に浮かせるようにして、痙攣のような動きをします。

吸い付き反射:赤ちゃんの口の周りを触った時に見られます。

ウォーキング反射:硬いものに足が触れた時に、歩こうとするかのような動きをします。

ガラント反射:うつ伏せに寝ている時に、背骨の片方の側をさすられたりすると、触られた方へと体を動かす反応です。

この他にも、大人になるまで続く条件作用として、くしゃみ、あくび、せき、吐き気やまばたきなどがあります。


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