子どもが駄々っ子症候群にならないためには

駄々っ子症候群とはなんなのでしょうか? この症候群にはたくさんの原因があります。しかし、今日はある一つの側面に注目したいと思います。
子どもが駄々っ子症候群にならないためには
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 14 3月, 2019

駄々っ子症候群(1989年にこの言葉が作られました)は、多くの親が子どもをそうしてしまっているということにも気づいていない社会現象です。

心理学的観点からは、こういった親は子どもの中に様々な有害な行動をとるように促してしまっているかもしれません。しかし、これは一度気づけば治すことのできるものです。

では、駄々っ子症候群とはなんなのでしょうか? この症候群にはたくさんの原因があります。しかし、今日はある一つの側面に注目したいと思います。それは、子どもに物質的なプレゼントを贈りすぎることです。一般的に、すでに子どもは発達と成長に必要なもの(そしてそれ以上のもの)を持っているので、必要以上のプレゼントを与えてしまっているということです。

広告の影響

誕生日やクリスマス、その他のお祝い事が近づくと、駄々っ子症候群がどんどん顕著になっていきます。広告もさらにうるさく頻繁になります。おもちゃやゲームなどの広告攻撃が、子どもが夢中になる主な原因です。

こういった広告を見るとすぐ、幸せとは見せられたものすべてを得ることなんだと子どもは信じるようになってしまいます。子どもが見るものは市場の最新のアイテムであり、とても魅力的で目に留まる方法で売られています。子どもがそのアイテムが絶対に欲しいと思うようになるのは容易に理解できます。

子どもにプレゼントをあげすぎることは、私たちは良い価値観を子どもに身に付けさせることにはなりません。反対に、特定のアイテムがその時に最も重要なものであるというメッセージを送ってしまっています。その結果、子どもたちは何もかもを手に入れることに慣れ、すでに持っているものに価値を置かなくなってしまうのです。

実際、一旦欲しがっていたものを手に入れてしまうと、すぐにそのことを忘れてしまうことがよくあります。これはなぜなのでしょうか。それは、すでに次にほしいもののことを考え始めているからです。

駄々っ子症候群 とは 

駄々っ子症候群のサイン

駄々っ子症候群のある子どもに見られるサインは以下のようなものです。

  • 自己中心さ。
  • 共感の欠如。
  • イマジネーションの欠如。
  • 行き過ぎた物質主義と消費主義。
  • 不満に対するイライラと低い忍耐力。
  • 慢性的な不満と自分が持っているものへの軽視。
  • あらゆる種類の物へのコンスタントな要求:おもちゃ、電子機器、食べ物に対してさえも。
  • さらに深刻な場合には、強迫的ホーディング障害などの障害につながるかもしれません。

駄々っ子症候群を防ぐための方法

駄々っ子症候群が進行しないようにするためには、基本から始めなければなりません。子どもに与える物質的プレゼントの量をコントロールしなければなりません。同時に、子どもと一緒に遊ぶ充実した時間をとり、物質以外に価値のあるものについて教え始める必要があります。

最も重要なことは愛であるという環境を作っていかなければなりません。もちろん、見本となり、家でダブルスタンダードを作らないようにするのはあなた次第です。親や保護者自身が物に注目しすぎているのに、子どもにそうすべきでないと教えても無意味です。

子どもは遊び、楽しむ必要があるのは事実ですが、余暇をおもちゃなどの道具に限らないようにするべきです。 色を塗ったり工作をしたり、友達や歳の近い親戚とイマジネーションを膨らませたりすることもできます。

余暇を子どもと過ごすとき、おもちゃを使ったり使わなかったりして、子どもがその物自体よりも行動に価値をおけるようにしましょう。

おもちゃを使わない活動を 駄々っ子症候群

最後に

子どもと充実した時間を過ごすことに加えて、物質的なものだけが人生のすべてではないということを子どもが理解できるよう手伝ってあげなければなりません。必要なものもありますが、人生の中心になるべきものはありません。

もちろん、これはさまざまなタイミングで、そしてとてもさりげなく言葉や行動で教えるべきものです。こうすることで正しいメッセージを伝えることができるのです。

その他にも、世界には自分たちよりもずっと少ないものしか持っていなくても幸せ(あるいは自分たちよりもっと幸せ)な子どももたくさんいるということを見せてあげるのもいいでしょう。ここで言っているのは子どもを操作するということではありません。子どもが対比できるように他の現実に気づかせてあげるということなのです。願わくば、子どもが物質的なものを持っていなくても楽しみ方を知っている子どもに「倣う」ようになることです。

さらに、子どもが理解できるくらいに成長したら、物質的なものにはコストがかかるということをわからせる必要があります。自分の欲しいものが全て手に入るわけではないということを理解しなければならないのです。そうするためには、経済の教育の基礎を教え始める必要があります。

機会があれば、楽しく教育的な経験をさせてあげるのがベストです。例えばキャンプ旅行や休暇をとることです。これはのちに忘れてしまうような大量のおもちゃよりもずっといいものなのです。

これらの貴重な人と接触する経験が、長い目で見ると子どもにずっと多くの満足感を与えてくれ、さまざまな面で子どもの人生を豊かにしてくれるでしょう。


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