愛着を持った人と離れること

子どもの話を聞き、心配事について話し合い、充実した時間を過ごすことが、しっかりした関係性を築くのに欠かせません。
愛着を持った人と離れること
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 07 12月, 2018

子どもの未来は、小さい時に関わる親や愛着を持った人と作った関係にかかっています。

子どもが愛情のシャワーを浴び、生まれてからずっと親との絆を作っていると、必ず適切な発達をすることができます。

そういった子どもは、自信を持ち、いい人間関係と成功できる可能性を持った人になるでしょう。

愛着とは、最初にお世話をしてくれる人、たいていは母親ですが、子どもの生理的欲求を満たしてくれる人との絆のことです。その絆からは笑顔や涙、ふれあいやコミュニケーションなど、さまざまな行動が生まれます。

心の絆と安定性

安心できる愛着の関係があると、子どもはその発達過程で心が安定します。一方ネガティブな愛着の関係がある場合、不安定になり、うつや不安障害などを抱えてしまう恐れもあります。

お母さんの性格や人生経験が、子どもをどのように扱うかに影響します。つまり、子どもの気質は親の行動でも変わるということです。

自立していて安心できるお母さんなら、よい愛着の関係を築くことができます。しかし自分の記憶の中で生きているような優柔不断なお母さんだと、それが難しくなります。

良い心の絆があると、学びも進みます。生後10~18カ月から、子どもは自分の周りの世界を探検し始めます。この段階で、誰かが自分のことを守ってくれているとわかっていると、安心感を得ることができるのです。

絆は生後2カ月からでき始めますが、それが最も強くなるのは2歳の時です。この時期に大好きな人と離れてしまうと、子どもにとって良くない影響が出てしまいます。

離れ離れになること(例えば仕事に行くためや、保育園に預けることなど)は、つらい不安を生みます。しかし子どもが親はあとで帰ってくるということがわかれば、それを理解し始めます。

ですので、子どもが先生など二番目に好きな人たちと絆を作り始めると、より自立するようになります。 自分のまわりの新しい環境について、もっと知りたいと思うようになります。

大好きな人との絆

愛着の段階

愛着には4つの段階があります:

  • 誕生から生後2ヵ月。心地よくしてくれる人なら誰でも受け入れます。
  • 生後2~7か月。親が離れても文句を言いません。
  • 生後7~30か月。知らない人の前では嫌がり、苦痛を感じます。
  • 第4段階の生後30か月以降は、お世話をしてくれる人がいなくなっても悲しくなくなります。

愛着が一度築かれれば、それは安定したものになります。それは親の愛情に基づいたものであり、親は子どものニーズに応えてくれる存在です。すると、子どもの中に自信が芽生えます。

愛着とは、最初にお世話をしてくれる人、たいていは母親ですが、子どもの生理的欲求を満たしてくれる人との絆のことです。

恐怖と不安

安心できない愛着の関係では、ケアが足りません。一方、子どもは愛着を避けるようになり、他人ではなく自分だけを信じるようになるのです。

あいまいな愛着だと、子どもは自分自身には否定的な感情を抱き、他の人には肯定的な感情を抱くようになります。

生後6カ月になるまでに愛着を持った人と離れ離れになった場合、その影響はそこまで大きくありません。子どもは短期間、頻繁に距離ができることに慣れるのです。

生後6か月~2歳の間に、愛着を持っている人と長く離れることは、問題の引き金になることがあります。

愛着を感じている人がいなくなることが、子どもの性格に大きく影響する恐れがあるのです。養子や長期入院などが長い目で見たときに影響をもたらすことがあります。

愛着 を感じている人と離れ離れになる影響

愛着を持っている人と離れ離れになることの影響

短い期間で言うと、その人がいないことでストレスを感じ、動揺し、落ち込んでしまいます。

長期的には、子どもが新しい愛着のパターンを作らなかった場合、知能発達の遅れや社会的な人間関係において問題が起こるかもしれません。

愛着を持っている人と離れることで感じる不安は、子どもより大人に影響します。子どもでは4%が影響を受けるのに対し、大人では7%です。これは保護と愛情の存在から離れてしまうことに対する恐怖なのです。

1歳~6歳の子どもにとてもよくあることで、子どもはそれを泣くことやかんしゃくによって表現します。

ずっとその恐怖や不安が続いたり、大人にも影響が出たりすると、それは問題になります。一人でいることや家を出ることに対するコンスタントな恐怖を生み出すのです。愛着を感じていた人を失ったりすると、それは大きなストレスになり、悪夢に悩まされることもあります。

頭痛や胃の痛み、吐き気や嘔吐なども発生します。子どもや青少年にこの症状が4週間以上、大人に6週間以上出る場合は、心理学的な助けを求めることをお勧めします。

子どもとの関係は、物質を通して築くものではありません。子どもの話を聞き、心配事について話し合い、充実した時間を過ごすことが、しっかりした関係性を築くのに欠かせません。

こうすれば愛着を持っている人と離れることが、打ち勝ちがたいトラウマになってしまうことを防ぐことができます。


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