親になりたいという気持ち

単に親になりたいという気持ちだけでは十分ではありません。子どもを持つということは大いなる挑戦を意味します。
親になりたいという気持ち
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 28 11月, 2018

親になりたいという気持ちは、その人の人生の中で様々な理由から出てきます。その動機の多くは妥当なものですが、中にはそうでないものもあります。

計画的に親になるということもあれば、予期せずそうなることもありますね。いずれにせよ大切なことは、将来のことなど特定のことについて夫婦が同意していることです。

子どもが夫婦の同意の結果としてこの世界に生まれてくることが理想です。そうすれば未来の生まれてくる子どもに安全と安定を保障することができるからです。

また、親の心の平穏も大切な要素の一つです。親になるという決断は、夫婦の力学を永遠に変えてしまうことになります。

しかし、親になりたいという気持ちが本物でない場合、これが問題になることがあります。つまり、子ども自体を達成だと考えず、何かを達成するためのものだと考えている人がいるのです。

こういった状況で子どもが生まれてくると、家族となる人全員に影響をもたらすような多くの困難がでてきてしまうかもしれません。

親になりたいという動機

親になりたいという気持ちはどこから来るの?

数十年前は、子どもを持つことを決めることは、分析すべき問題ではありませんでした。 親になるということは、単に安定した関係の延長線上だろうとしか思われていなかったのです。

子どもを産むことは、必然的なものだと考えられていました。しかし今日では、避妊法が発達し、親になることに大きな変革が起こったのです。

今や、意思決定を自由に行うことができるようになりました。新しい存在がいつ生まれることになるかは、夫婦が決められるようになったのです。

この意思決定は、夫婦が次の段階に進みたいと思うような関係を築いたときに行うことが理想的です。家族を作ることを決め、それに添った人生プランを立てていきます。

しかし、親になるという決意が、不注意になされる場合もあります。これは親になりたいと思っていない人が、宗教や慣習などの要因に過度に影響されてしまうときに起こります。

義務や罪悪感から親になることを決めるのです。子どもには多くの努力がいりますし、しっかりと考えて望まれた上で生まれてこないとできないような、健全なコミットメントを必要とするものです。

「子どもが夫婦の同意の結果としてこの世界に生まれてくることが理想です。」

問題を抱えている夫婦の中には、子どもを作ることで問題が解決すると信じている人もいます。しかしこれは不幸な結果をもたらす考え方です。こういった場合、子どもの誕生は、すでにひびが入っていた関係を壊してしまうだけです。

多少の例外も中にはあります。例えば、親になりたいという気持ちがあまりなかったのに、時がたつにつれてその気持ちが出てくるということもあります。

考えておくべき点

単に親になりたいという気持ちだけでは十分ではありません。子どもを持つということは大いなる挑戦を意味します。ですので、夫婦で本音で話し合うことが大切なのです。

夫婦で、この大きな責任について準備ができているかどうかについて判断しなければなりません。

考慮に入れるべき主な項目は、以下のようなものです:

  • 意志決定は、夫婦で行いましょう。この話題については、本音で、はっきりと話し合わなければなりません。それぞれがお互いに何を考えているかを知っておかなければならないのです。
  • 現実的側面を考慮しましょう。夫婦として子育てをするのに十分な時間があるかを判断することが重要です。また、経済的、心理的状態について考えることも大切です。どんな子育てスタイルが適切なのかについても夫婦で話し合って決めておきましょう。
  • 毎日の日課が変わることに、夫婦で準備ができていなければなりません。これから起こる変化にどう対処していくかについて、夫婦で理解しておかなければなりません。子どもができるということは、これまでのやり方が完全に変わってしまうということです。この重大な変化に、夫婦して準備ができているでしょうか?
  • コミットメント。夫婦の両者がこの決定にコミットしなければなりません。頑張ってやれることとやりたくないことについて、オープンにコミュニケーションをとることが大切です。
親になるという決定は夫婦で 親になりたい

夫婦のどちらかが子どもが欲しくないと思っているとき

これはとてもよく起こることです。夫婦のどちらかは子どもが欲しいのに、相手は欲しくないと思っているのです。このような場合、親になりたいという気持ちが分かち合えていないので、どちらかが折れるしかありません。

こういった状況では、対話をすることをお勧めします。お互いの話を聞こうとすることが大切です。

偏見やプレッシャー、口論をするためではありません。お互いが自分の気持ちを自由に表現できるようにするべきです。

親になりたくないのは、現実的な理由が原因の場合もあり、 経済的理由などがその例です。その場合は、解決策を見つけるための前向きな方法を夫婦で探すことが重要になります。

父親や母親の役割を果たすことが本当に嫌だと思っているというケースもあります。その場合、夫婦両者がこれからも夫婦としてやっていくのが妥当かどうかを考えなくてはなりません。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。