高齢で子どもを産むことについて:危険なことなの?

高齢での妊娠は、妊娠中毒症や妊娠糖尿病、流産などの病気や問題に苦しむ可能性が大いに高まります。ですので、厳格に見守られ、検診も頻繁に行われなければならないのです。
高齢で子どもを産むことについて:危険なことなの?

最後の更新: 20 4月, 2019

最近は、多くの女性が年齢が上になるまで妊娠しないという女性が増えてきました。これにはいくつかの異なる要因が関わっています。その結果、高齢で出産することはどんどん普通のことになってきているのです。

しかし、妊婦さんの健康に影響を与える可能性もあります。今回は、高齢で妊娠するお母さんにあるリスクや危険について見ていきましょう。

 

高齢での妊娠とは?

10組に1組のカップルが、高齢で妊娠していると推測されています。ここで指しているのは、35歳以上での妊娠です。

高齢での妊娠は、妊娠中毒症や妊娠糖尿病、流産などの病気や問題に苦しむ可能性が大いに高まります。ですので、厳格に見守られ、検診も頻繁に行われなければならないのです。

高齢で妊娠することのリスク

その人が健康な場合、35歳以上で妊娠しようと決心してもおそらくリスクに苦しめられることはないでしょう。しかし、女性の中には、自分自身と赤ちゃんの命も危険にさらしてしまう問題に直面する人もいるのです。

以下は、高齢出産に関わる問題のいくつかです。

高血圧

妊婦さんの10%に、妊娠中のある時点で高血圧が見られると考えられています。この可能性はその人が35歳や40歳の場合に増えます。

高齢で子どもを産むこと 高齢 出産

早産

40歳以上の妊婦さんの9%において、早産が発生していると言われています。これは主に赤ちゃんをお腹の中に抱えておく能力が下がっているためです。

染色体の異常

高齢での妊娠に関わるその他のリスクとしては、先天性異常があります。人間の体は歳をとるにつれ、卵子が分裂する能力を失っていきます。これが遺伝子の問題につながる恐れがあるのです。

高齢での妊娠の結果として最も起こりやすい遺伝子の異常はダウン症です。これは精神障害、心臓の問題、そして赤ちゃんにその他の健康上のリスクがある症候群です。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病は全ての妊娠において起こりやすいリスクです。しかし、妊娠糖尿病になる可能性は38歳以上の妊娠では2倍になるのです。

この病気はインスリンの効率性を下げ、血糖の値を上げる妊娠に関連した変化の結果です。

その他の病気

その他にも、高齢での妊娠には様々な問題が起こる恐れがあります。例えば前置胎盤、流産多胎分娩、妊娠中毒症、浮腫、低出生体重などがあります。

しかし、ほとんどの場合こういった妊娠にはハッピーエンドが待っているということを心に留めておくことが大切です。これは先進医療と母子への特別なケアのおかげです。

妊娠を健康的なものにするために、可能なら妊娠しようとする前にお医者さんに相談するのがベストです。

「40歳以上の妊婦さんの9%において、早産が発生していると言われています。」

高齢で子どもを持つことの利点

35歳以上で妊娠することのすべてが悪いという訳ではありません。こういった人は妊娠に対して、その課題を受け止め、たくさんの愛情を持ってそれを乗り越えています。

人生のこの段階での妊娠にはリスクがありますが、以下の利点もあるので、とてもいいものになる可能性もあります:

  • 女性の中には子どもを持つという決断を年齢が高くなるまであえて待っていたという人もいます。その場合は、健康を保ち、バランスの取れた食事をとり運動していることが多いのです。こういった要素は、健康的な妊娠に大いに役立ちます。
  • 高齢で子どもを持つことには、経済的な利点もあるかもしれません。年齢の高い夫婦は、妊娠中や親になってからかかる費用に対する準備ができていることが多いからです。
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  • こういった妊娠は意図して行われたものだったり、とても待ち望まれたものだったりする傾向があります。ですので、赤ちゃんは愛され、たくさんの愛情を持ってお世話されます。
  • 感情的にも精神的にも、この時点では夫婦が安定している傾向にあります。
  • 高齢になるまで子どもを持つことを待っていた親は、妊娠する前にやり残したことがあるという考えになりにくくなります。
  • 専門家は、35歳や40歳以上の女性は、自分自身の身体についてより理解していると言います。つまり、自分のことをよりケアしています。ですので、栄養や運動のことなどにより注意を払っているのです。

高齢になってから子どもを持つことには様々な利点があります。最も大切なことは、この年齢で母親や父親という役割を持つ際に現実的になることです。そうすれば、きっと幸せな家庭を築くことができるでしょう。自分たちの子どもにしっかり時間を注いであげられるからです。

最後に、高齢になってから子どもを持つことは危険なのでしょうか? 問題が起こるリスクが高まるという意味ではそうかもしれません。しかし、バランスの取れた食事、適度な運動と健康な習慣が大きな違いを生みます。質問や懸念があれば、信頼できるお医者さんと話すようにしましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。