セルフケアは子どもの成長を待たずに行いましょう

セルフケアは子どもの成長を待たずに行いましょう
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 05 5月, 2018

お母さんが、子どもを育てることに慣れていくにつれて、自分の心配事や懸念をわきへやったまま忘れてしまうことがよくあります。しかし、子どもが成長する上で、自分自身のケアをすることはとても大切なことなのです。

文化的な伝統のせいであったり、他にやりようがなかったりと理由は様々ですが、子どもの世話が必要な間は、自分の心配事は押し込めて自己実現は置いておかなければならないと考えてしまいがちです。

しかし、これは大きな間違いです。自分たちのケアを行い、スイッチをオフにする時間を作ることが、自分の子どもたちにも最良の手本の一つとなるのです。

自分のための時間を作ることで、言葉だけでない見本をみせることになります。こうして子どもは自己愛やセルフケアは普通のことだと学習し、犠牲やいざこざを生み出すものではないんだということを学びます。

同じように、そうすることで自分の子どもに精神的に依存しなくてよくなり、子どもの自立性を育むことができます。そして子どもたちは他人とだけではなく自分自身とも、与えることと受け取ることを学ぶのです。

自分のケアもしてあげましょう

自分とお子さん、両方のケアをしてあげましょう

お子さんが大きくなるまで自分のケアをしないでいると、お子さんが大事な教訓を学べなくしてしまいます。それは、自分を愛する方法です。子どもたちは、自己愛が私たちみんなにとってかけがえのないものであるという価値観やその重要性を理解する必要があります。

つまり、わたしたちは自分を犠牲にして家族の世話をしなければ女性としては価値がないと信号を送ってくる自分の一部と、和解しなければなりません。社会が押し付けてくる殉教者としての役割を捨てて初めて、母は女性として健康な状態に戻ることができるのです。

女性であるということは、人生が投げつけてくるものすべてに耐えなければいけないとか、感情の限界を超えなければいけないとか、どんなに大きな重荷でも背負わなければいけないとかいうことではありません。健康な女性としての母とは、個人としての世界における自分の価値を理解し、自分自身が欲していることが何なのかわかっているということです。

自分の価値を認めよう

ママ、自分のケアもしてね、私にもいいことだから

これまで述べてきた通り、お母さんが毎日自分のケアをし、自分のアイデンティティを失わないことはとても重要です。このことを忘れてしまったり、優先順位の最下位に置いてしまうことはいたって簡単です。しかし、子どもにとって最良の教育をしてあげたいと思うなら、これは何よりも大切なことです。ではここで、日頃のセルフケアに関するヒントを見てみましょう。

毎日自分の時間をつくりましょう

自分自身のために、一息ついて、自分が今どう感じているか自問してみたり、自分の傷を癒し心を落ち着けるための時間をつくりましょう。ベッドの中、ソファの上、テラスなどで数分間、今日の出来事について自分がどう感じているかを考えてみると、自分を保ち感情をコントロールすることがうまくできるようになります。

これは子どもには直接的な恩恵になります。あなたがより落ち着いて理路整然とするということだけでなく、子どもたち自身のセルフケアの最初の基礎として、見本をみせることにもなります。セルフケアとは、自分自身を理解するために時間を使うということなのです。

毎週、毎月、自分を愛する時間をつくりましょう

同じように、運動をしたり、読書をしたり、友達と出かけたり、したいことをする時間を週に一回以上つくりましょう。そうして時間の整理をすることで、普段は時間がなくてできないことや後に回してしまっていることができるようになります。

リラックスして自分のためだけのポジティブな活動をするよう努めましょう。この時間はあなただけものです。楽しく過ごし、自分自身をもっとよく知りましょう。こういった時間を自分に与えてあげることで、満足感や生きている実感、幸せを感じることができるでしょう。

自分も愛してげましょう

自尊心を育てましょう

私たちは自尊心というものを、海に浮かぶ紙のボートのように漂流させてしまいがちです。海が荒れているときは、この小さくもろい船は水につかまって沈んでしまいます。船が難破してしまったとき、苦しむのは私たちの自己愛です。

  • あなたの人生から感情の重荷を下ろしましょう。あらゆる非建設的なコメントや行動も気にする必要はありません。なにかを壊すことではなく、創ることに興味を持ちましょう。
  • 同じ原理を、自分自身やまわりの環境に対してあなたが抱いているネガティブな考えや感情にあてはめてみましょう。こういった考えを紙に書きだし、びりびりに破くことで、これらの考えから解放されることもありますよ。
  • あなたの人生の中の、ポジティブなことのリストを作りましょう。そして必要な時に読み返してみましょう。
  • 好きなことのリスト、そしてやってみたいことのリストを作り、実行に移していきましょう。

子どもの教育や発達を促進する最善策は、見本をみせることだということを忘れないでください。短期的にも長期的にも、自分たちにとって良いことはすべて子どもたちにとってもそうだということも覚えておきましょう。

考え方は至ってシンプル:自分の状態が良ければよりよく機能できますよね。


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