産後期間は必ずしもバラ色なわけではない

産後期間は必ずしもバラ色なわけではない
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 16 10月, 2018

産後期間 は必ずしもバラ色なわけではありません。この期間、母親にはまだあまりエネルギーがありません。そして、赤ちゃんの絶え間ないお世話から来る恐れと、睡眠不足、疲労感に苦しむこともあるでしょう。

どの母親でも出産後は産褥期(出産後の母体回復期間)を迎えます。

この期間は体が元に戻るため、痛みを伴います。周りの人は、大丈夫、母親としての時間を楽しみなさいと言ってくれると思いますが、こういった言葉の裏には、小さな恐れが隠されています。それは産後うつの可能性です。

また、あまり知られていませんが産後うつの一歩手前に、別のうつ状態も存在します。それが「ベイビーブルー」と呼ばれるものです。

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産後期間 はバラ色ではなく「ベイビーブルー」

ベイビーブルー 産後期間

出産後、家に帰った母親が持つものと言えば、「私は幸せを感じているべき、人生で最高の瞬間を味わっているんだし、体力も100%のパーフェクトな状態でなければいけない。」という考えです。

気持ちはどうであれ、今までとは違う世界へとすでに足を踏み入れたのです。ですが、体がそれに慣れ、ホルモンバランスが落ち着くまでは数か月かかります。全ての恐れ、痛み、不安、心配ごとが上手く心の落ち着きどころを見つけて、初めて母親としての役割を上手く果たせるようになるのです。

この時期は疑いようもなく、周りの助けが必要な時期です。もちろんパートナーの助けも必要ですし、おばあちゃんや周りの先輩ママからアドバイスをもらうと解決することもあります。

 

悲しみを感じるのは当たり前:あなたは「ベイビーブルー」を味わっている

産褥期には約80%の母親が悲しい気持ちを経験します。ですが、これはいたって普通のことです。

「ベイビーブルー」とは、産褥期の気分の落ち込みのことです。これは初めてママになる人がよく経験することで、以下のような原因が挙げられます。

・ホルモンの変化

・新たな責任感

出産による疲労、新米ママは初めての経験のため、回復に時間がかかる

・環境への適応:初めての出産、そうでないに関わらず、新たな命の母親となったのです。責任も大きくなりますし、環境も変化します。

「ベイビーブルー」は産後鬱とは違います。不可解な悲しみに約2週間浸る、といった感じです。10日から15日程度、苛立ちを感じたり、涙が出たり、苦しんだりします。

ですが、これは新しい環境に慣れるためのプロセスに過ぎません。2週間を過ぎると、「ベイビーブルー」はいつの間にか消え去り、今度は喜びと嬉しさでモチベーションも上がってきます。(たとえ疲れが消えなくてもです)

 

ベイビーブルーと産後鬱の違いって?

産後鬱 産後期間

産後鬱

・産後鬱は深刻な精神障害

・産後1年の間に発病する

・約10から15か月症状が続く

赤ちゃんや自分のケアが出来ない:完全に状況に圧倒されている。

・出産した女性の約10%が経験する

・カップル間の感情の問題が起因している場合もある。また、無職であること、これから始まる新しい挑戦をサポートしてくれる人がいないと感じることに引き起こされる場合もある。

・薬やセラピーによる治療が必要になることもある

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ベイビーブルー

・出産してすぐに起こる

・悲しい気持ちやイライラ感が約2週間続く

・精神科医などのサポートを必要としない。パートナーや両親、友人と話すと改善したりする。しばらくすると嘘のように気持ちが晴れてくる。

このように、出産後暗い気持ちになるのは、ごく普通のことです。時に社会全体が、女性は出産すると幸せでありエネルギーに満たされているものだという、余計なプレッシャーを与えることもあります。

母親になった女性に必要なのは、周りのサポートであり、時間であり、そして静けさなのです。


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