子どもの虫垂炎を見つける方法

子どもの虫垂炎(盲腸)に関する症状はたくさんありますが、その症状だけで虫垂炎かどうか判断できるとは限りません。しかし、可能性のあるサインを知っておくと正しい反応をすることに役立ちますし、可能な限り早く子どもを病院に連れて行くことが出来るのです。
子どもの虫垂炎を見つける方法

最後の更新: 01 8月, 2018

子どもが虫垂炎だと判断する上で、大人の典型的な症状は頼りになりません。食欲不振や吐き気、嘔吐は虫垂炎だけの症状ではないからです。

子どもの虫垂炎の診断は簡単ではありません。子どもの虫垂炎の症状は、胃腸炎や食中毒、呼吸器疾患などの他の病気と似ているからです。

たった33%の症例でしか、以上のような症状が出ません。ですので、特定の兆候となる症状が出る前に、あなたの感覚を研ぎ澄ますことが必要なのです。

虫垂炎とは?

虫垂炎とは、たいていは虫垂がなにかでふさがったために、炎症を起こすことを言います。硬くなった便や、感染症、腸の中にあるリンパ節が炎症を起こしていることなどが原因で起こります。

虫垂が破裂した場合、これは深刻な状況です。これが起こると、細菌が腸腔の中に放出されます。これにより深刻な感染症を起こしてしまう恐れがあります。

虫垂炎はほとんどが男性と、20歳前後の青少年に発症します。1歳から4歳までの子どもには年に平均1000人に1,2人の割合で発祥しています。
新生児の場合、生まれて0日から30日の間で、数件発症しており、これらはとても危険な状態です。診断を受けた内80%が検死にまわされてしまうのです。

子どもの盲腸は危険な場合も

その症状が直接虫垂炎と結びつきにくいため、医療の助けがカギにになります。20%から30%の虫垂炎の研究が盲腸の破裂を示しています。

生理学的理由から、破裂の後の感染の広がりはすぐに起こります。そのため、腹膜炎が深刻な病気だと考えられているのは、ときに死に至る場合があるのからです。

子どもの虫垂炎を見つけるには

実際、虫垂炎は子どもによくあるものではありません。それが虫垂炎の症状と他の病気を混同してしまう主な理由なのです。ですので、最も明らかな兆候の一つである腹痛に主に注意しておくことが必要です。

虫垂炎の痛みはおへそのあたりから始まって、数時間後により低い位置のお腹の右側まで広がっていきます。まず最初に痛みの激しさを知る必要があります。子どもが傷みを感じていても、遊んだり食べたり笑ったりし続けているなら、おそらく深刻なものではないでしょう。

子どもが普段のように機能できないほどの痛みを訴えている場合、すぐに救急に行くことが必要です。虫垂炎を患っている子どもは、痛みの反射のために右足の不快感を訴える場合もあります。

虫垂炎とは、たいていは虫垂がなにかでふさがったために、炎症を起こすことを言います。硬くなった便や、感染症、腸の中にあるリンパ節が炎症を起こしていることなどが原因で起こります。

危険なサイン

お腹の痛み以外にも、そのほかのサインに注意を払う必要があります。その症状とは:

  • 腹痛お腹の痛みと共に吐血することがあります。また、便の中に血が入っていることもあります。
  • 緑色の液体を吐くこと:この液体は胆汁の可能性があります。これは胃や腸がねじれていたりふさがっていることのサインです。この場合、本当の健康上の緊急事態に直面していることになります。
  • お腹の膨張:これは虫垂炎により起こっている可能性もありますが、その他の病気によるものかもしれません。
  • お腹を押したときの痛み:押してすぐ離したときは特にそうです。たいてい、この痛みは腹腔の膜組織である腹膜が膨張しているという意味です。
  • 胎児のポーズをとること:子どもがお腹の痛みを訴えて、お腹に脚をかかえるようにして横たわっているときのことです。
  • 歩くときにまっすぐな姿勢が保てないこと:子どもがお腹の痛みを訴えて前かがみになって歩くことがあります。
深刻なときのサイン

虫垂炎の治療

子どもの虫垂炎を治療するには、手術をして虫垂を取り除かなければなりません。子どもの虫垂が破裂していない場合は、抗生剤を投与し感染の拡大を防いでから除去します。虫垂が破裂していた場合、除去するだけでなく腹腔を注意して清掃しなければなりません。

虫垂の細菌を取り除いたら、治療の一環としてより大きな手術をしなければなりません。目的は細菌がお腹の別の部分にも広がって、深刻な感染症を起こさないようにすることです。

虫垂が破裂してしまった子どもは、病院により長く入院しなければなりません。感染症のリスクがとても高いため、静脈投与による抗生剤を受け始めることが重要になります。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。