赤ちゃんのモロー反射

2018年6月24日

赤ちゃんのモロー反射は、生まれつき持つ原始反射の1つです。自分の子どもにモロー反射が見られると、大人は驚いてしまいます。ビクッとしたと思ったら、赤ちゃんは腕を広げて硬直したようになります。

まず、モロー反射を心配する必要はありません。これは無意識に乳児に起こる動きで、4・5か月になればおさまります。

ここではモロー反射についてご紹介して、この発達段階を理解していきましょう。

モロー反射の名前の由来

これは20世紀初期に、オーストラリア小児科医エルンスト・モローによって発見されたものです。赤ちゃんの本能的な反応で、身体が安全に支えられていない、または急に姿勢が変化したような感覚に対する行動です。

予期していない音に反応したり、頭が傾いて後ろに落ちてしまう感覚にも、モロー反射が見られます。これは赤ちゃんの中枢神経系の発達過程の一部です。

モロー反射は恐怖や不安と深く関係していますが、唯一体験しないのに現れる恐怖心だと考えられています。

モロー反射の検診

新生児の1か月目は、神経系をはじめ様々な身体発達が見られます。赤ちゃんの泣き方も、原始反射のモロー反射も、次々に変化が起こります。つまり、無意識に起こる身体の反応は、正常な赤ちゃんの成長の一部という事です。

赤ちゃんのモロー反射

赤ちゃんの反射を観察、研究するのは、小児科専門の医師です。原始反射を見て赤ちゃんの神経の発達を確認することができます。

まず赤ちゃんを診察する時、寝せる姿勢と角度を調整して、観察する反射が出るよう、脳を刺激します。

モロー反射があるかどうか、確認するためのテストを行います。柔らかい支えのある場所で仰向けに寝かせ、医師は赤ちゃんの後頭部を少し持ち上げるように支え、その後力を抜いて支えている手を下げて、いかにも放すような動作をします。枕に落ちないように、医師はしっかり赤ちゃんの頭を支え直します。

このテストで、赤ちゃんはバランスを崩すような感覚になり、モロー反射が自然に起こります。それを医師が観察します。危険:このテストでは頭部を少し持ち上げるだけで、けして赤ちゃんの身体全体を持ち上げてから、手を放すような真似はしないで下さい。

落ちるような感覚になり、赤ちゃんはビクッとします。正常な赤ちゃんは、両腕を広げて、手のひらは上を向き、指が曲がった状態の反応をします。

恐怖感がおさまってくると、赤ちゃんは身体をリラックスさせます。広げた腕を身体に寄せて、元の位置に戻します。

赤ちゃんの脳はまだ成長過程にあります。単に夢を見ていて、バランスを崩したように感じることもあります。時にはくしゃみでモロー反射が起こります。聞き慣れない音が聞こえたり、くすぐられたりしても、未発達の脳は似たような反応を示すのです。

初めてモロー反射を見る両親は心配してしまいます。身体が固まってしまい、血圧のせいで顔色が変わることもあります。でもこれは子どもの正常な発達なので、安心して下さい。

5・6秒の間少し怖がって、泣き始める赤ちゃんもいます。その時は優しく接して安心させてあげると、落ち着いて苦痛を最小限に抑えられます。

ベビーベッドに寝ている間にモロー反射がある子もいます。急に腕を広げ硬直して、その後泣き始めます。

赤ちゃんのモロー反射の特徴

赤ちゃんのモロー反射

  • 目を見開いて、ビックリした表情になります。
  • 指は曲げたまま手のひらが上向きになります。数秒後に反射が終わり、腕を胸の方に戻します。
  • 急に泣き出します。

モロー反射の異常がある場合

小児科医がモロー反射を確認できない時は、神経系の問題の可能性があります。そこで赤ちゃんの脳性麻痺や鎖骨骨折の疑いがあれば検査をします。モロー反射が生後6・7か月以降になっても続くようであれば、脳神経疾患が疑われます。

モロー反射の後は、必ず赤ちゃんを落ち着かせるようにして下さい。すぐに抱っこはせず、少しずつ軽くなでてあげましょう。そばに親がついていると守られて、安心して落ち着いてきます。

赤ちゃんのモロー反射が長く続くようであれば、小児科の医師に相談しましょう。モロー反射は原始反射で、健康な乳児の正常な中枢神経系の発達を示します。生後4・5か月までにモロー反射は出なくなります。

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