子どものお絵描きに表現される意味とは?

子どものお絵描きを見ると子どもが何を感じ、観察しているかが分かります。この記事では、お絵描きは単なる子どもの落書きではないことを詳しく紹介したいと思います。
子どものお絵描きに表現される意味とは?
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 10 1月, 2019

子どもがお絵描きをするようになるのは、生後18か月を過ぎた頃ですが、落書きのように見えるお絵描きを通して、子どもは自分を表現します。小さい子どもが楽しそうにお絵描きしていると、でたらめに描いているように見えるでしょう。それでも子どもにとっては、思考や考え方を表現する芸術作品なのです。

子どもが落書きすると、幼少時から想像力を掻き立て、細かい運動技術を訓練するのでとても重要です。また、子どもの素質や才能を発達させるのにお絵描きはとても効果的です。さらに自分の感情を表現する方法にもなります。

紙の上に線を描くようになると、子どもは勢いで描いているだけで、線のつながりがなく統制されていないように見えるでしょう。

子どもは腕全体を動かして、描く空間全体を使います。その動きが楽しくて、子どもは夢中になるでしょう。それが子どもの芸術的発達の最初の段階となり、潜在能力の進化を育成します。

成長と共に子どものお絵描き技術が向上して、新しい方法を取得して、もっといたずら書きが上達することでしょう。

慣れてくると色使いが上手になり、線をしっかり描けるようになります。学校での日課が始まると、家庭で学んだことに技術を加え、さらに才能が伸びていくでしょう。

子どもが色を選ぶことに興味を持ち出し始めたら、どんどん画材を与えて正しい持ち方を教えてあげましょう。

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このようにして、子どもは絵らしい線を描き始めて、お絵描きの世界へ飛び込んでいき、親にとっても子どもにとっても、忘れがたい芸術作品を残してくれることでしょう。

子どものお絵描きとその意味の種類

子どもの最初のお絵描きや落書きは、クレヨンなどをつかんで紙に何か描こうとするところから始まります。そこで初めて腕の運動機能とそれをコントロールする脳とのつながりが始まるのです。

子どもの お絵描き

でたらめな落書き

子どもが20か月頃(2歳前)になると、このでたらめな落書きに見られるような微細運動能力が発達してきます鉛筆やクレヨンなどで線を描いたり、筆跡を残すのが特徴で、特にきまりや意味がないように見えるでしょう。使う道具は一種類から数種類のこともあります。

この段階では、子どもは絵を描きながら、コミュニケーションの方法として新しい言語を得たかのように、動きによる発散をしているように感じるかもしれません。さらに絵を描く道具について意識し始めるでしょう。

子どもは手や腕の運動能力を呼び起こし、自分の周辺に注意を払うようになることが、この時期最も重要だと言えるでしょう。結果として、それが全て画用紙上に反映されるのです。

統制された落書き

これは知覚的レベルができあがってくる、20~30か月(2~2.5歳)頃に見られます。ここからはどんどん描画が始まり、子どもは鉛筆、色鉛筆、クレヨンを上手に持てるようになり、描写している時の腕の動きがなめらかになっていることに気付くはずです。

描かれた線は長くはっきりとしていて、子どもの画像表現は紙全体に広がっていくようになります。

このレベルまでいくと、微細運動感覚を使った技術が確認されるでしょう。それは身体の一部を使って、考え方を表現するという能力です。

自分の周りの世界を、以前よりもより明確に観察して、それを紙面に表現していきます。円や鋭角、重なった線なども描けるようになるでしょう。

子どもが落書きすると、幼少時から想像力を掻き立て、細かい運動技術を訓練するので、とても重要です。

落書きからお絵描きへ

これは30~48ヵ月(2.5~4歳)の段階で見られます。この時期になると、子どもは手の運動技術をマスターして、自分が書いた絵を説明できるようになります。

一般的に観察するものをスケッチしたり、感じていることを紙面に表しているようなのですが、実際にはあまり実在するものには似ていません。

この頃になると、子どもは自分で材料を選び、画材はどれを使って、何を描き、どの色を使うかを決め始めるようになります。

子どもは段々被写体を紙の中央に描けるようになり、絵を大人に見せた時の反応を楽しみにして、自分の作品に誇りを持つようになります。そこで、絵を描くことを子どもに勧めて、作品を褒めてあげるのがとても重要になってきます。

具象化前段階のお絵描き

3~7歳児の子どもがこの段階に入ります。子どもは、物や人、実際に見える動物などを描き始めます。

子どものお絵描きはもっとわかりやすくなってきますが、人間は丸い顔に線で描かれた胴体かもしれません。指や髪の毛を描く子どもも増えてくる時期です。

学校が始まると、授業の中でお絵描きの才能が発揮されてくるでしょう。

勉強を通して、自己の考え方を示し、それを仲間と分かち合って、子どもの世界でのより良い視点を持ち始めるのです。絵画の構成となる資料は様々ですが、子どもの微細運動技術が最大限に発達するのに役立つでしょう。

子どもの お絵描き に表現される意味

次にくる時期は、7~9歳頃の具象化段階であり、さらに9~14歳には次の過渡期へと移っていきます。

9歳を過ぎると描くものが完成してきて、やっと絵らしくなってきます。この時期には子どもは絵画技術を十分に発揮して、スケッチを描いたり、色を組み合わせたりして、絵画表現ができるようになります。

最後に、子どものお絵描きはとても重要で、単なるいたずら書きや落書きによって大脳が刺激されて目覚めるのです。将来子どもが、スケッチや絵画などの様々な芸術的構図を通して、自己表現できるようになるでしょう。


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