周産期の死:お母さんの苦しみ

· 2018年7月23日

妊娠中に胎児が亡くなるということは、お母さんにとっては本当に痛ましい経験です。そのことに関心を示してもらえなかったり、必要な治療を受けることができないことが多いため、周産期の悲しみは特別繊細な問題なのです。

親の観点からこの周産期の悲しみの意味を知っておくことは、子どもを失った時に感じる感情のことを考えるときに役に立ちます。

この記事では、周産期の死を、母親が感じることの中で最もつらい苦しみに変えてしまう側面について共有したいと思います。これは、こういった喪失を経験したことのない人には未だよく知られていない悲しみなのです。

周産期の悲しみとは?

周産期、妊娠中の不幸について話すとき、これは子どもの死のことを暗に指しています。妊娠中、出産中、また妊娠1週間のときでさえも、赤ちゃんが亡くなってしまったときのことを意味します。

このことを考えるだけでも全身の血が凍るような気持ちになります。しかし不幸なことにこういった死は無視されやすいのです。まわりからほとんど重要だととらえられず、沈黙させられてしまいます。しかし実際はその他の死と同じくらい辛く説明しがたいものなのです。

周産期の死の悲しみは、たいてい「認定されていない悲しみ」という枠に入れられます。その枠の背後には胸が張り裂けるような叫びが隠れているのです。

統計によると、これはよく起こるのが現実です。毎年1万265件の流産が記録されています。数字にするとそんなに大きくないですが、赤ちゃんとの生活を夢見ていた親にとってはそうではありません。

周産期の悲しみ:多くの人が関心を払わない辛いこと

多くの親は、お腹の赤ちゃんの死をエコーをしてくれた人から告げられます。そして独りぼっちにされてしまいます。

その後、最もショッキングなことの一つが起こります。赤ちゃんの「出産」です。この処置については親に他の選択肢はありません。

不運にも、これに関する法律は世界中どこにもありません。そのため、社会的なサービスにも背を向けられてしまうのです。亡くなった赤ちゃんのための特定の研究やサービスは拒否されているのです。

さらに、医療的処置で赤ちゃんをお腹から出すお金のない親は、赤ちゃんが医療廃棄物になるのを承知で行わなければなりません。

流産へのサポートのなさ

周産期の死に直面した時にお母さんたちが経験しなければならない重要な要素として、赤ちゃんが亡くなって生まれてくるので、名前や苗字を付けることができないということもあります。お母さんの名前も出生証明書に載ります。これはひどい矛盾で、人生における死を表しているのです。

多くの人が最もつらいと思うことはなんでしょう。次に起こることは、お母さんが婦人病棟に入り、そこで辛い悲しみを抱えたまま、お祭り騒ぎを見なければならないということです。

他の赤ちゃんが泣くのを聞かなければならなかったり、お母さんの見るものすべては色を失っているのに、幸せに満ち溢れた環境に、不注意であるいは心ならずも置かれてしまうこともあります。

スペインは、この話題においてリーダーとなってきました。周産期の死に無関心な婦人病棟もまだありますが、より発展した病院では、「悲しみの輪」が作られてきました。

これは健康な赤ちゃんを産んだ親と、子どもを失ったばかりの親を混ぜないようにするために作られたものです。

周産期の悲しみを克服すること

周産期の悲しみの間は、生と死が同じ空間に存在し、親の記憶に空白を残します。

専門家は、子どものことを思い出させるものを箱の中に詰めることで、この思い出を親が確かめることを勧めています。エコーの写真や悲しみを確かにするものは、いつの日かその痛みを癒してくれます。

また、別れの儀式を行うことが重要だと指摘する専門家もいます。妊娠中に子どもを失ったことに対応しようとしているときは、お葬式や埋葬を行おうとすることはほとんど不可能になりがちです。

しかし、象徴的にさようならを言うことが勧められています。特別な場所に行き、大切なことを書き留めたり、木を植えるなどの記念になる行為をするのです。

まわりの環境によって最小限にされた悲しみを処理するには、それぞれの親がその悲しみの価値を認め、適切に処理し、最後には克服するためのやり方を探さなければならないのです。

精神安定剤を過度に使って「自主服薬」する親もいます。これは普通の悲しみのプロセスをできなくし、脱線させてしまう恐れがあります。

心の傷を癒すには

社会への喚起

世界中で毎年何百万という赤ちゃんが亡くなり、家族に深い悲しみを残していることを知っていましたか?統計によれば、赤ちゃんがおなかの中で亡くなってしまうことは、HIVとマラリアによる死を足した数よりも多いのだそうです。

それと同時に、この死が周産期の悲しみを引き起こし、何十年も続く心理的影響をもたらすかもしれないのです。

今日の社会では、未だ周産期の死への意識が低いということを知っていましたか?認知度の低さのために、お母さんのお腹の中で亡くなった赤ちゃんについて話す人は誰もいません。

悲嘆のプロセスは死亡が確認されてからは普通ですが、周産期の悲しみには他とは違う特別な特徴があるのです。

しかし、これは今だに認知されていない悲しみだとされ、無視され、取るに足らないものにされています。つまり多くの場合、親が経験する周産期の死は一般的に認知されておらず、社会的に表現されていないということです。

叫びを黙らせられたり、沈黙の中で悲嘆に暮れることがついになくなったとき、社会的認知も高まることでしょう。