子宮摘出後に母親になること

子宮は赤ちゃんを育てるうえでとても大切な臓器です。赤ちゃんは9か月の間に、子宮の中で卵から一人の人間へと成長します。 つまり、子宮がなければ妊娠することは出来ません。ですが、技術はますます進んでおり、母親になることを可能にする新たなドアが開かれました。
子宮摘出後に母親になること
Elena Sanz Martín

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz Martín.

最後の更新: 15 1月, 2019

ここでは子宮摘出後に母親になることについてお伝えします。

女性の生殖器の状態は、子宮、つまり妊娠するのに必要な器官にダメージを与えることがあります。子宮の摘出は子供を持つ可能性を低くしますが、それは本当に全く希望のないものなのでしょうか?

 

女性が受ける手術の中でも第2位に位置する(第1位は帝王切開)にも関らず、子宮摘出に関して詳しく知っている人は少ないようです。

ですので、本題に入る前にまずは手術の種類、また女性の健康に影響する要因である可能性のあるもの、その種類についてもお話しします

最後に、子宮摘出後に母親になるのは可能であるかどうかについてお伝えしましょう。

 

子宮摘出とは?

子宮摘出とは子宮を完全、または部分的に手術によって取り除くことです。子宮は赤ちゃんを育む場所であるため、多くの女性が手術後に赤ちゃんを持つことが出来るのか不安に思います。

支え

このような手術で卵管と卵巣も摘出された場合は、生理が無くなり、更年期に入ります。

ですが、片方の卵巣だけを取り除く場合の方が多いようです。

 

子宮摘出の種類

子宮摘出は以下の3つに区別されます。

子宮全摘出子宮だけでなく子宮頚部も取り除かれます。卵巣や卵管は必ずしも摘出されるわけではなく、温存できる場合もあります。

部分摘出:子宮頚部を残し、大部だけを摘出します。

完全摘出:子宮、子宮頚部、子宮頚部両サイドの組織、膣の上部全てが取り除かれます。特定の種類のがんを根絶するために行われます。

 

どんな時に子宮摘出は行われる?

子宮摘出は女性の生殖器の様々な病気の治療のひとつとして行われます。以下がその例です。

子宮(平滑)筋腫:子宮内、またはその周りに筋肉の組織が腫瘍が形成される

子宮内膜症:薬や子宮摘出以外の手術で治癒が叶わない場合に子宮摘出を行う

子宮脱出症:子宮が膣内に下がってくること

子宮、子宮頚部、卵巣の癌

・通常の治療で止まらない膣からの出血

腺筋症:子宮の内側を覆う組織が臓器の壁の内側に向かって成長することで起こる。そのため壁が厚くなり、痛みが発生したり出血したりする。

ですが、アメリカ合衆国保健福祉省の一部であるthe Office for Women’s Healthは、この手術は最終手段であるとしています。

他に治療法がない場合の最終的な選択となります。

この機関によりますと、米国では毎年50万人の女性がこの手術を受けています。

こちらもご覧ください 妊娠しないのは不安が理由?

 

子宮摘出後に母親になることは可能?

子宮は赤ちゃんを育てるうえでとても大切な臓器です。赤ちゃんは9か月の間に、子宮の中で卵から一人の人間へと成長します。

つまり、子宮がなければ妊娠することは出来ません。ですが、技術はますます進んでおり、母親になることを可能にする新たなドアが開かれました。

卵巣が残っている限り、体外受精(IVF)を行うことが出来ます。

赤ちゃん

赤ちゃんは他の人の子宮の中で育ちます。これを「代理出産」と言います。これは他の女性の子宮を借りる、といった感じです。

これは社会上、法律上、倫理上、宗教上、あらゆる面で論争を起こしています。

以下のようなプロセスで行われます:

子宮摘出術を受けた女性の卵子を取り除く

・体外受精を行う

代理母の子宮に受精卵を着床させる

・そこから、妊娠、出産、母親への受け渡しとなります。

このプロセスには、代理母の協力が不可欠です。

それは妊娠することの出来ない女性でも、この生殖技術を通して家族を持つことを可能にする、愛情溢れる協力なのです。

ですが、国によっては禁止されているところもあります。日本では原則として実施されていません。


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  • Sotero, G., Yovarone, R., Laborde, A., Sosa, C., Domínguez, Á., & Martínez, J. (2002). La histerectomía vaginal en útero no prolapsado: una vieja’nueva’opción. Revista Peruana de Ginecología y Obstetricia48(2), 85-92.
  • Aguilar Ponce, S., Safora Enríquez, O., & Rodríguez Izquierdo, A. (2012). La histerectomía obstétrica como un problema vigente. Revista Cubana de Obstetricia y Ginecología38(1), 107-116.

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