出産後に女性がへその緒を提供するのはなぜか?

· 2018年12月4日
赤ちゃんが生まれた後に、へその緒を提供する女性が増えています。なぜそのような決心をして、どのようにへその緒を提供するのか、この記事でご紹介します。

最近では、出産後にへその緒を提供するように勧める医師が増えてきています。それは多くの命を救う力を持つ、幹細胞(ステムセル)に関する研究により、近年発見されたへその緒の事実に基づいています。

今回の記事では、この重要な課題である、へその緒について詳しく見ていきたいと思います。

出産後のへその緒をなぜ使うのか?

妊娠中に赤ちゃんの命を「つないで」守ってきたへその緒は、出産後捨てられてしまうものです。

しかし今では、へその緒には幹細胞が豊富な血液が含まれるということが分かっています。これは骨髄で赤血球と白血球を作り出すのと同じ細胞であり、さらに血小板も作られます。

こちらも参考にして下さい:胎児の成長を促す、へその緒とその機能について

幹細胞は、白血病にかかって、骨髄を提供してくれるドナーが見つからない患者にも移植することが可能です。移植を受ける患者は子どもが多く、80㎖程の血液を必要とします。それは体重が36㎏位の患者となります。

この移植に関して良いところは、移植手術の成功率が90%とかなり高いことです。へその緒の場合、移植受容者との適合性をあまり重要視しなくて済むからです。へその緒のリンパ球は、免疫学的に見てまだ「未熟」だという理由からきています。

それでも未熟だからと言って質が悪いわけではありません。実際その全く逆なのです。幹細胞の血液に対して、受容者の身体が拒否する確率が大幅に下がります。

出産後にへその緒を提供

出産後どのようにへその緒を提供できるのか?

まず妊娠中に妊婦が定期健診を受けて、伝染病などの心配がないかを確認します。医師によりへその緒提供が許可されると、母親が同意書に記入することになります。この書類の準備はごく簡単にできます。

医師はへその緒の提供者の情報をコンピュータに入力して登録をします。入力されるドナーの個人情報は秘密保持されます。それは提供する側の母親の名前すらも公表されないという意味です。

へその緒から摂れる血液は、医学研究のためにも使われます。他の患者の治療に使えない場合は、研究に役立ちます。

今では、へその緒には幹細胞が豊富な血液が含まれるということが分かっています。これは骨髄で赤血球と白血球を作り出すのと同じ細胞であり、さらに血小板も作られます。

自然出産でも帝王切開だとしても、出産後にへその緒を取り除くのは簡単に行われます。さらにへその緒を提供するのに、母親にも赤ちゃんにも負担なく、簡単に安全な処置がなされます。

へその緒の切り方

へその緒から摂れる幹細胞 へその緒の提供

赤ちゃんが生まれて最低3分経ってから、へその緒を切る時間です。産婦人科の出産医療スタッフが新生児のへその緒を切断します。もし複数の赤ちゃんが生まれる多胎妊娠の場合は、全員生まれてからへその緒を切ります。

へその緒を提供するときには、母親の胎盤を排出する前にへその緒を取り除く必要があります。その後、医師がヨウ素やアルコール溶液でへその緒を殺菌します。そして血管の1つをつなげて、血液を採取するようにします。

さらに医師はへその緒の一部2.5㎝位切断し、研究に使います。母親が胎盤を排出してから、医師は同じようにして、組織の血液を採取します。

その後、へその緒全てが特別な血液バンクに送られます。幹細胞は処理され、零下摂氏196℃で保存されます。それから医師は必要な患者へ移植することができるのです。輸血により、患者の悪い幹細胞と入れ替えます。

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へその緒を提供するには、出産後の赤ちゃんは医学的検査が必要です。その後も3ヵ月後に再検査をしてもらうことが可能です。小児科医が母親と子どもにとって、どうしたらいいか教えてくれるでしょう。

これはあくまで個人的な選択であり、母親とパートナーの夫とが決定すべき選択なのです。

へその緒を提供しても、合併症などの問題が一切なく、人の命を救うことができるのです。赤ちゃんや母親に何の危害も与えません。へその緒の提供は、正に他の人への無償の愛の表現と言えます。

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