チャイルドシートの安全性:子どもを寝かせたままにしないで

チャイルドシートの安全性:子どもを寝かせたままにしないで

最後の更新: 07 5月, 2018

チャイルドシートは、最も重要で欠かすことのできない赤ちゃん用アイテムの一つですよね。移動中は使用が法律で定められており、子どもの健康状態を守ってくれるだけでなく、子どもの命を守ってくれることもあります。しかし、最近の研究によりチャイルドシートで子どもを寝かせたままにすることに疑問が投げかけられました。同時に、子どもをシートに乗せるときにウィンタージャケットを着せておくことにも警告が発せられています。

移動中に子どもをチャイルドシートに乗せないということはありえません。きちんと使用すれば、チャイルドシートの効果に疑問を持つ人はいませんよね。しかし、チャイルドシートは子どもを寝かせておく場所としてはもはや適切な場所ではないというのです。

これを読んでいるお母さんのほとんどは、おそらくこれをやったことがあり、不安を感じていることと思います。しかし、これは解決できる問題です。

チャイルドシートのストラップによって、移動中子どもが動き回らないようになっているのはご存知ですよね。そしてもちろん、このストラップが安全性を保ち、事故の際も怪我を防いでくれています。しかし、チャイルドシートは子どもを見張ってくれはしません。チャイルドシートに子どもを乗せて、立ち去ってしまうなんてことはやってはいけないのです。

チャイルドシートに子どもを乗せて移動する際は、絶対に子どもから目を離してはいけません。子どもが快適で、おむつが濡れた状態ではなく、おなかがすいておらず、車酔いをしていないか確認しなければなりません。しかし車に乗ると、特に長時間のドライブでは、子どもは寝てしまいがちですよね。

チャイルドシートの危険性

子どもがチャイルドシートで寝てしまうのを防ぐには

長いドライブで、子どもが起きたままでいるなんてことはないですよね。時間が早く過ぎ子どもが退屈しないためにも、昼寝をさせることは最もよくある賢い手段です。

ですから、車の中で子どもが寝てしまうのを防ぐのは実質的に不可能であり、考えられないしフェアではないという気がします。しかし、子どもの安全が何よりも大切ですよね。

専門家によると、子どもがどんな態勢でチャイルドシートに座るかが、子どもにとってリスクになるかどうかに多大なる影響を及ぼします。そしてもちろん、子どもが大人の監視下になく一人でチャイルドシートに残されてしまうと、簡単にかがみこんで自分の気道をふさいでしまいます。

子どもと移動をする際は、必ず安全なチャイルドシートを使用するようにと全ての専門家が言っています。実際、本当に短い車での移動でも必ず使用するように強く薦められています。しかし、危険が出てくるのはチャイルドシートに一人で寝たまま残され、不適切な態勢になってしまった時です。

イギリスの科学者によって行われたある特別な研究によれば、子どもがチャイルドシートに寝ている状態で残された場合、窒息の直接的リスクがあるといいます。しかしこのシナリオは、子どもがチャイルドシートにちゃんと座っていて、呼吸が楽にできているかを確認できるよう大人が常に近くにいて気を付けていれば、100%防ぐことができます。

チャイルドシートの使用に注意

時には、親として、私たちは家でくつろいでいるときでさえも、子どもをチャイルドシートで寝かせることに慣れてしまっています。これもまた間違いです。ときに子どもを寝かせたままにするために、車からチャイルドシートを外して家の中に入れてしまうことってありますよね。

しかし、ある研究では、乳幼児突然死症候群(SIDS)の40のケースで、この症状が起こったとき約23%の子どもがチャイルドシートでシートベルトをした状態だったと専門家が報告しています。

この研究では、乳幼児突然死症候群を経験した子どものうち9人中8人が、移動中にチャイルドシートの中で眠ったことがありました。こういった子どもは傾いている、あるいは一部直立しているポジションでは窒息をするようになり、症状としては息ができなくなり、筋肉が弱まり、皮膚の色が青っぽくなります。

明確にしておきたいのは、この子どもたちは乳幼児突然死症候群の症状が出ましたが、調査が行われた医療機関により実施された心肺蘇生法(CPR)が有効でした。同じように、この研究は実際の緊急事態に焦点を当てたものだということを心にとめておくことが重要です。したがって、これらのエピソードの結果について完全に判断をすることはできません。

アドバイス

  • お子さんが前にうずくまっていないか常に確認しお子さんを観察しておくことが重要です。特に重要なのは、お子さんの顎が胸にくっついていないかという点です。
  • 必要以上の時間、お子さんをチャイルドシートに乗せておくのは避けましょう。つまり、目的地に到着したら、すぐにお子さんをチャイルドシートから降ろすということです。そこまで来たらお子さんを降ろし、より安全な態勢にさせましょう。
  • 専門家のおすすめは、長時間のドライブの場合定期的に停車し、チャイルドシートから降ろして休憩をさせることです。
  • 絶対にチャイルドシートにお子さんを乗せたまま車から離れてはいけません。
  • お子さんが呼吸困難に陥った場合は、蘇生するためにお子さんの背中を軽くたたき、優しくゆすってあげましょう。必要ならば、お子さんを最寄りの救急処置室に連れていきましょう。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。